追加支援のその後




お世話になっております。法政大学2年高木健太です。

 

2016年の春渡航の自転車支援プロジェクトは新規自転車提供だけでなく追加支援の追跡インタビューも行いました。

 

そもそも追加支援とは2015年の夏渡航の際に家庭の所得をあげて子どもに対する教育費を増やすことを目的としています。そこでは農家の家に対してはマンゴーの苗や鶏、家が商店でしたら売り物等を長期的な目で見れば所得が上がるような物資を利子なしのローンで提供しました。

詳しくはhttp://cbb-cambodia.org/a-bicycle-expands-possibilities-of-kids

Keaの家庭

Keaという子の家庭には鶏3羽と種を提供しました。鶏がたまごを産むことや鶏の子どもが生まれて鶏の数が増えていたらいいな。種が実をつけて市場で売られたり家庭で消費され食費が少しでもういていたらいいなとか国内で思っていました。

しかしそううまくはいきませんでした。

提供した鶏のうち2羽は病気で亡くなり、種はもうないという結果でした。

どうしてそのようになったのかと聞くと両親は出稼ぎで出かけ、種を見るのも鶏を世話するのも子どもの役目で子どもには種と鶏を世話する時間がなかったからと答えました。

 

追加支援は家庭の所得を上げることで子どもに対する教育費にお金が回ればいいという考えのもと動いていました。しかし、今回のKeaのように追加支援したことでかえって子どもに対する仕事が増えてしまいました。さらにお金を貸して物資を提供しましたのでお金も返してもらわないといけません。

教育に対してお金が回ることもなく子どもに対して仕事を増やしてしまったこと、種は育たず鶏も亡くなりただ借金をさせてしまったことに反省しなければならないと思いました。

Raksmayの家庭

Raksmayという家庭には鶏10羽とマンゴーの苗を提供しました。提供した物資はKeaの家庭とほとんど変わりません。Keaと同じような状況になっていないか少し心配しました。

しかしそうではなく、鶏は赤ちゃんが生まれ次のサイクルを生みマンゴーの苗はしっかり育っていました。祖父に話を聞くともう少ししたら鶏やマンゴーで利益が出るようになると答えてくれました。

 

春渡航2016_8693

Keaの家庭とRaksmayの家庭の違い

どうしてKeaとRaksmayの家庭でこのように差が出てしまったのか自分なりに考えてみました。

一つは親が出稼ぎに出ているか出ていないかだと思いました。Raksmayの家庭はKeaの家庭とは違い親が出稼ぎに出ていません。そのおかげで子どもではなく親がしっかり鶏や苗を世話ができる環境がありました。

二つ目は住む場所に関係していると思いました。Keaが住む地区ではほとんど水がない場所でした。そのような場所では種に水を上げることが難しくなり、結果的に育たなくなるのではないかと考えました。

三つ目は親の性格的な問題にあるように感じました。Keaの家庭をインタビューしに行ったときに家の中を見させてもらいましたが、母親の服がたくさん置かれているのを見ました。食費や教育費にお金をかけるのではなくそういったところにお金を使うのでは、お金があっても子どもに対する教育にお金が回らないように思いました。

 

総じて追加支援は一つ一つの家庭の状況を見定めたうえで行うことが大事になってくると思いました。