異文化体験

ブッダが雨をもたらした!―国際協力NGOCBBカンボジア、農村ホームステイ中の出来事

投稿日:2014年5月3日 更新日:

こんにちは、国際協力NGOCBBカンボジア 現地代表の南郷恵珠です。

 

今日の現地渡航日記は、カンボジアの文化紹介をさせていただきます。

突然ですがみなさん「カンボジアのお正月」っていつだかご存知でしょうか。

カレンダー

実はカンボジアのお正月は・・・4月なんです!
毎年4月14日から16日までの三日間が、カンボジアのお正月(クメール正月)です。

 

今プノンペンのCBBハウスに住んでいる学生たちも、この期間は帰省して、家族や地元の友達と過ごしていたようです。日本と同じですね。

ところで、

「クメール正月って、何するの?」

とシェアハウスの女の子たちに尋ねてみると、

「クメール正月は、みんなでパゴダに行って、ニューイヤーセレモニーに出て、私たちくらいの若い子たちは、いつもよりお化粧をばっちりして、オシャレもして、とにかく遊びに出歩いて、たくさん踊るのよ!」
と楽しそうに答えてくれました。

ふと考えてみると、にぎやかに踊り明かすクメール正月って、こたつでおせちの動かずゆっくりな日本のお正月と対照的ですね。

そして、お正月から2週間ほど経過したあたりに、私はコンポンチャムへ行ったのですが、私があちらにいた4月28日にも仏教に関連する行事がありました。

その日は朝から現地スタッフのチャンターに「今日は山に行くよ!」と宣言されており、

「山?何をしに?」と尋ねると
「お祭りがあるんだよ。午後みんなで行くから楽しみにしててね!」
とのこと。

さてお昼を食べ終わると、チャンターや奥さんが少しフォーマルな服に着替え、奥さんはきれいな髪飾りもつけて、お化粧もしていました。

そして出発。
バイクで30分ほど走っていき、小高い山が丸ごとお寺になっている、大きな寺院に着きました。
バイクを山のふもとにとめて、お寺(の敷地)に入ると、お祭りとあって、そこにはたくさんの人、人、人。
老若男女、村中の人が集まってきているようでした。

さて、山登り開始。
といってもそんなに大きな山ではないので、20分ほど階段を続けたらてっぺんまで到着。
一番最後の階段だけ、傾斜がかなり急でした。

階段

頂上はかなり広く、二つの大きな建物(白い建物の中には巨大なブッダ像)などがあり、こちらにもたくさんの人がいました。

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しかしそこで何をするでもなく、いろんな人と話した後、上ってきた階段とは別の階段で少し山を下り、縁日のように屋台がたくさん並んだところで休憩をし、また階段を下り、なにやら人がたくさん集まっているところに行くと予想通り、爆音で流れる音楽に合わせてダンスパーティーが繰り広げられておりました。
そこでチャンター一行もしばし踊って、お祭りを堪能してきました。

そして帰り道、チャンターがさっきまで流れていた歌を口ずさむのを聞きながらバイクに揺られていると、雨が降り始めました。

それもすごい雨。スコールです。

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「今ってまだ乾季じゃないの?」とチャンターに尋ねると、
「今日はブッダが雨を降らせているんだよ!」と教えてくれました。

「信じる人と信じない人がいるけれど、毎年この日は雨が降るし、今年もこうやって降ってきたから僕は信じている。」とのこと。

まさしく恵みの雨。
村中に大きな水たまりができてバイク移動にはやや支障も出ましたが、雨のおかげで気温は一気に下がり、翌日は木々も青々としていました。

そんな貴重なシーンに出会ったコンポンチャム滞在でした。
カンボジアの文化をこうして一つずつ学んでいこうと思います。

 

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