バンにまた会える日まで。




皆様、いつもお世話になっております。現地インターンの石出です。

カンボジアではだんだんと雨季になってきました。

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(田舎に暮らしていてよかったと思う瞬間。景色が励ましてくれることもあります!)

去年の8月に経験したスコールよりはまだ少なめですが、チュンプレイでは生徒も雨や雷に毎回大騒ぎ。

夕方の時間帯は授業も多いのですが、雨の時間帯も夕方。生徒の休みも増えるため、少し心配しています。。

 

今日は【人財育成プロジェクトより少し悲しいご報告をさせて頂きます。

人財育成プロジェクトとは、家庭の経済状況などが原因で学校に通ってない子どもが、スクールに住み込みで日本語を学び、CBBの支援によって学校に復学、また日本語の先生としてのスキルを得て、スクールの先生として働いてもらうという新規プロジェクトです。

現在は、先生として働くソムナンを始め、8ヶ月~1年を迎えたリダ・ワンダは無事学校に復学し、午後はCBBスクールで授業も受け持っています。

そして、3月より4人の新しい仲間たちが増え、現在7人のスタッフがいます。

新しいメンバーもだんだんと日本人の私に慣れてきた様子。今ではやっと一緒に買い物にいったり、向こうから話しかけてくれるようになりました。

しかし、今週。その中の一人、バンが突然プノンペンに働きに行くと言って、家に帰ったきり、スクールに帰ってきませんでした。

バンは17歳。リダの弟で、今年の3月にお父さんに連れられCBBスクールにやってきました。

学校は6年生でdrop outしてしまったそう。もう6年近く学校には通っていません。

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(少しずつの成長を見れたことが何よりの楽しみでした。日本語を子どもに教えるバン。)

クメール語の読み書きもできませんでしたが、クメール語をスレイリャのおじいちゃんに、そして日本語の授業にも参加し、「あいうえお」を全てマスターし、自己紹介もできるようになりました。

人一番おとなしい性格ですが、音楽が大好き。 スピーカーを片手にいつもリズムに乗り、CBBのコックさん的な役割も担ってくれていました。

「わたしのなまえはバンです。17さいです。わたしはかんぼじあじんです。。。。。」

そう自己紹介を練習しながらみんなの料理を作っていたバンの後ろ姿がとても印象に残っています。

 

そして、3連休が終わったCBBスクール。 お兄ちゃんのリダだけCBBスクールに帰ってきたのでおかしいとは思ってきましたが、夜のミーティングでリダから説明がありました。

「バンはプノンペンにおねえさんとはたらきにいきました。なぜならば、わたしのいえおかねない。バンははたらいて、おきゅうりょうをもらい、かぞくにあげます。だからもうCBBにかえってこない。」

水曜日には自己紹介のテストをし、バンに漢字をあげて、音楽が好きだから「音(バン)」にしようかな、

これからはクメール料理の作り方を教えてもらおうかな。

11月からは公立学校に復学させ、7年生になってもらうつもりで、スレイリャのおばあちゃんとバンの制服をつくり始めたばかり。

そんな中の急なできごとでした。

事態をなかなか受け入れられない私に、ソムナンが言いました。

「リダのりょうしんは歳をとっているからあまりはたらけない。バンは学校にかよっていないし、お金をもらって、かぞくにあげないといけない。」

日本にいても何もできない。現地にきたら何かできるかもしれない。

そう思って決めた長期でのインターン。実際バン一人に対してもどうすることもできない自分の無力さが今はとっても悔しいです。

ここの村では外国人がいるという噂を聞きつけてか、英語の話せる大人たちがよく私のところを訪ねてきます。 私より英語を流暢に使う人、来たはいいけどhelloしか言えない人、ただ横でfacebookをいじってる人。。

決まって彼らはこう言います。

「もっと勉強がしたかった。でもお金がないからこの村に戻って働かなければいけなかったんだ。」

もしかしたら貧困を救うには教育じゃなく、雇用創出かもしれない。

でも教育の力は今よりもっと先の未来をつくるかもしれない。

家族を大切に思うカンボジア人だからこそ、彼らは家族のために働きます。

そんな彼らは故郷に戻って働くことを選ぶなら、だったら地方都市よりもさらに田舎のCBBスクールで学ぶ機会を提供し、日本語を取得、CBBスクールでの先生としての雇用や日本語を使っていい職をgetできたら。格差なんてなくせるんじゃないか。

バンのような子をこのプロジェクトから今後出さないために、私たちCBBにできることは今のCBBスクールを軌道にのせること。

体調を崩し、スタッフとのコミュニケーションに翻弄される毎日。

ですが、バンがまた戻ってきてくれる日を楽しみにして、一歩一歩進んでいきたいと思います。

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(スタッフと生徒でソムナンの誕生日を祝った日。)

皆様、応援よろしくお願いします。