私が悩みぬいて出した答え…教育はたくさんの人生を変える。




いつもお世話になっております。法政大学法学部国際政治学科1年の常岡晴恵です。

今回のカンボジア渡航は私の考えを一度壊し、再度深める機会となりました。私は高校時代に短い間ですがネパールの教育支援に携わる方のもとで活動をしていました。

その経験から一時的ではなく多くの人生を変えうる“教育”という分野で国際貢献ができたらと思ってCBBに参加し、スクールの計画に関わっています。

ずっとしたかったことができる、子供達の笑顔に出会える…と楽しみに現地へ赴きました。

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しかし想像と現実は違うものでした。

私は、途上国には物には恵まれない不便な生活のなかにも人々のつながりなど心の豊かさがあって、むしろ私達よりも幸せかもしれない…と考えていました。もちろん村の人々は見ず知らずの私達を優しく迎え入れてくれるような温かい心を持って、時間に追われないゆっくりとした生活を送っていました。そして小学校には期待どおり子供達のはじける笑顔がありました。

しかし、自転車支援のためのインタビューをしているとき、ある男の子に出会ってその考えがガラッと崩れ落ちます。

その子の名前はKea。彼は小学6年生にも関わらず15 歳。

驚くほど暗い表情をしていました。質問を続けると彼の生活が浮かび上がります。

彼の家には高い農具を買ったために約2000ドルの借金があり返済するため父は出稼ぎに行き安い賃金で過酷な労働を強いられ毎月10ドルを口座に入れています。

それでも支出の方が多いそうです。彼は毎日500m先の池までの水汲みを朝5往復、夕5往復の計10km徒歩で行っているそうです。学校に行くまでに疲れてしまい、そのためか成績もよくありません。大学のことについてきくと知らないと答えましたが、説明をすると機会があれば行きたいと言いました。

しかし生活状況をみるとどう考えても大学に行くことは不可能で小学校ですら退学してしまいそうです。親もお金がないので行かせてあげられないと答えていました。この子はこれからの人生を借金を返すことに捧げなければならない。それ以外の選択肢を選ぶことも知ることすらなく…

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こう考えると胸が苦しくなりました。

歳も近く、いま同じ空間にいる私とKeaもほんの数年経つと恐ろしく違う人生を歩んでいる。

でも私にはなにもしてあげられない…

私があまりにも無力であることに落ち込みました。 でも、もし中学や高校に継続して通えたら…?英語や日本語が話せたら…?大大手企業や通訳など良い職に就き大きな収入を得るかもしれない。知識や思考力を身につけより良い選択ができるかもしれないもっとたくさんの人と出会うかもしれない…世界を広げ選択肢を増やすのは確実です。

しかしそのためには親の理解が必要です。小さい子供を働きに行かせる前に教育の大切さを信じて投資してくれなければなりません。

ポル・ポトの時代に学校に通えなくなった子供達は教育の大切さ、勉強の楽しさを知らないまま親となっているので、それは難しいかもしれません。

教育という方法は特効薬ではないので、物の支援ほどすぐに効果は現れません。

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しかし確実に基盤を作ります。 今ちゃんと勉強している子供は必ず自分の子に教育の大切さを伝え同じように教育の機会を与えるでしょう。今の世代に教育を施すことはその子達の将来を拓くだけではなく次の世代も、またその次の世代の幸せにもつながっているのです。

しかし現状の公教育では午前か午後の数時間しか授業がないため十分ではありません。

そのためCBBスクールでは必要とされている言語科目を用意し、生徒は学校のない時間に通っています。現時点では一カ所ですがノウハウを積みカンボジア全土に広げる計画でいます。より質の高い授業を提供できるよう、計画が軌道に乗るよう私達は試行錯誤を重ねて少しずつ生徒数も増えています。

みなさまの温かい応援がカンボジアの子供達の人生を変えます。どうかご支援をよろしくお願いいたします。