インターン生活を振り返る。




お世話になっております。インターン生の宮崎です。

昨年の8月中旬より、インターン生として活動してきましたが、先日1月15日を以てCBBでのインターン活動を終えさせていただきました。

今回は、そのインターン生活、それからその生活を通して感じたことを、思うままに綴ろうと思います。

*おそらく、まとまりのない駄文・長文になりますので、あらかじめご了承ください。

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(▲農村の田園風景も季節を経て、すっかり乾季らしくなりました。)

CBBのインターン生として、大学支援事業における試験監督(高校2校・メコン大学にて)および面接官、CBBシェアハウスメンバーとの交流、国内メンバー夏渡航のお手伝い、資金管理、ブログによる現地情報発信などを行ってきましたが、インターン生活の大半を占める主な活動は日本語の先生を務めることでした。

 

教えるということは、(もちろん難しいこともたくさんありましたが)基本的には楽しかったです。時には日本の歌を教えたり、時には書道をやってみたり・・・。生徒たちも素直でかわいい子ばかりでした。

 

単にわたし一人で、もしくは日本人だけで、日本語の先生を務めるだけだったら、業務を行うだけだったら、生活するのだったら、こんなに悩むこともなかったのかもしれません。

カンボジア人と一緒に働いて、一緒に生活していたからこそ味わった、大変さ、辛さ、苦しみ、いらだち、さまざまな負の感情が、そこにはありました。

もちろん、楽しさや嬉しさもありましたが、圧倒的に、苦労することや悩むことの方が多かったです。

 

カンボジア人というと、フレンドリーで、いつも笑顔で、おおらか。

これが、今回のインターン前に過去2回、それぞれ1週間ほどのカンボジア滞在において、わたしが抱いたカンボジア人に対する印象です。

もちろん実際にそうなのですが、今回のように数か月にも渡って関わってみると、一概には言えないのですがカンボジア人の性格の嫌な部分もたくさん見えてきます。

これには本当に何度も何度も悩まされました。もう嫌になることも何度も何度もありました。

 

働き者の日本人と、寝るのが大好きなカンボジア人。

ついつい頑張ってしまう日本人と、頑張ることをしないカンボジア人。

細かいことまで気にする日本人と、細かいことは気にしないカンボジア人。

時には自分や家族まで犠牲にして仕事に自分を捧げることもある日本人と、自分第一!・家族第一!のカンボジア人。

 

もちろん、どちらが良くて、どちらが悪いというのはありません。

そのそれぞれが長所でもあり、裏を返すと短所でもあるのです。

 

そもそもの、この考え方の違いというのが、カンボジアにおいて、カンボジア人と一緒に、何かに取り組んだり、仕事をしたりするうえで、大いにわたしを悩ませました。

生まれた国も、受けてきた教育も、言葉も、文化も、何もかもが違うもの同士が関わり合うのだから当たり前だと言えば当たり前なのかもしれません。

 

わたしがそうであるように、日本人として絶対に譲れない部分があるのと同じで、彼らにもカンボジア人として絶対に譲れない部分があるはずです。

それがぶつかり合うことも、たくさんありました。一緒に日本語の先生を務めていたソムナンとは特に。

同じくインターン生だった美伶ちゃんと一緒に活動していた時は、そんな悩みを共有できる人がそばにいてくれたから、心が救われたり、がんばろうと思えたりもしたけれど、現地にいる日本人がわたし1人だけになってからは、本当つらいものがありました。どうしたらいいものかと頭を抱えることもありました。

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(▲スクールファミリーの集合写真。あの頃が懐かしい。)

 

カンボジア人の性格に悩まされたことも、心を振り回されたことも、何度も何度もありましたが、そんなわたしを救ってくれたのもまた、気さくで気楽な彼らの性格でした。

 

わたしが彼らを理解するのに苦しんでいたのと同じように、おそらく、彼らもまた外国人であるわたし、異文化そのものであるわたしの行動を理解するのに苦しんだことだと思います。

 

大事なのは、どれだけお互いを尊重し合えるか、どこまで許しあえるか、なのだろうと思います。

分かっているようで、いざ実際の状況に置かれてみると、つい見失ってしまうことでもあります。

これがいかに難しいことであるか、また、違う人間同士が一緒に何かをするにおいて、いかに大切なのかということに、改めて気づかされました。

 

異文化や人間関係における葛藤もさながら、もう一つ大きな葛藤もありました。

それは、自分自身との葛藤です。

この国のために何かをしたい、そんな大それたことを思って、NGOでのインターンをやってみたはいいものの、自分自身の存在意義や、支援の在り方において、悩むこともたくさんありました。

 

先に述べたように、わたしの主な仕事は、日本語の先生を務めることです。日本語を教えていながら、“こんな田舎で日本語がいったい何の役に立つだろう”と思ってみたり、ソムナンとの関係が悪化していた時には「あなたはいらない」なんてことも言われたり。“わたしはいったい何のためにここにいるんだろ…”と、心が苦しくなったこともありました。

 

それでも、カンボジアのこんな田舎でも、わたしという存在を介して、本当は遠い存在であるはずの日本、それから日本人を身近に感じてもらえることができる。 “日本へ行きたい”“日本で勉強したい”そんな将来の目標や夢を与えてあげるきっかけをつくることができる。

そう自分に言い聞かせました。

 

嬉しかったのは、わたしがパーブの町を出る日、「カンボジアに来てくれてありがとう」「さやのおかげで日本語が上手になったよ」「いつか日本へ会いにいくからね」「行かないで」と言ってもらえたことです。

そんな言葉の数々をもらえただけでも、“わたしがここにいた意味はあったのだ”と思うことができました。

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(▲見送りの様子)

 

 

 

所詮、大学生の身。できたことよりできなかったことの方が、明らかに多いです。

だからこそ、これからも学ぶ姿勢は持ち続けていこうと思いました。

 

海外インターンを経験したら強くなれる、自信が持てるようになる、以前はそう思っていました。

でも実際に経験してみると、強くなるどころか、自分の無力さ・弱さが見えてくるだけ。自信が持てるようになるどころか、自信を失ってゆく。思っていたことと真逆でした。

ただ、そうだったからこそ、周りにいる人のありがたさ、応援してくれる人の優しさが、痛いほど身に沁みました。

だからこそ、これからも謙虚さを忘れることなく、そして、感謝の気持ちを常に持ち続けられる人でありたいと思いました。

 

この経験は、なにものにも変えられない私だけの特別なものです。

正直今は、この経験がいったい何の役に立つのかよく分かりません。

しかし、これからのわたしの人生のどこかで、何かしら、わたし自身を助けてくれるものだと思っています。

 

 

 

カンボジアには、切ろうとしても切り離せない、そんなつながりができました。

まさに喜怒哀楽、そのすべてが詰まった思い出もできました。

 

最後に、このような機会を与えてくださったCBBという団体、国内外から支えてくださった団体メンバー、辛いときに励ましの言葉をくれた友だち、送り出してくれた両親。

このインターン生活において関わってきたすべての人に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

本当にありがとうございました。

 

 

宮崎咲弥

 

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