あの生徒はいま / 顔の見える支援

17歳の甘えん坊:住み込みスタッフ紹介シナ

投稿日:2016年11月29日 更新日:

こんにちは。皆様、いつもお世話になっております。第6期現地駐在員の石出です。

先日は近くのトムノップ小学校を貸し切り、運動会を行いました。

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約300人の子どもたちが集まった運動会の様子は、またブログにてご報告致します。

本日は住み込みスタッフ紹介、10月からCBBFamilyの一員となったシナをご紹介します。

17歳で小学校6年生。学校に行きたい…!

シナはCBBスクールがある村の隣の村、ドンパエン村からCBBスクールで日本語を勉強していた生徒でした。

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(前列に座る、水色のTシャツがシナ。4月の写真です。)

家は田んぼの中にあり、お母さんはシナが生まれてからすぐ死んでしまったそうです。

お酒を飲んでばかりで働かないお父さんと、家計を支えるため工場で働くお姉さん、お兄さん、弟と暮らしていました。

私がカンボジアにやってきた4月に、スクールに通っていた数少ない生徒の中の1人。仲良しのヘンと一緒に自転車でスクールに向かう姿をよく見ていました。

そのときは「こんにちは!」と挨拶をしても、困った顔をしてどこかに行ってしまうようなそっけなさ。

CBBスクールも休みがちで、3か月くらい1人だけずっとあいうえおを勉強してて、目にいつも元気がありませんでした。

本当にゆっくりゆっくり、普通の人より3倍くらいゆっくりのスピードで時間が進んでいるようでした。

現在、17歳。トムノップ小学校の6年生です。

豚のごはんをつくるから、忙しい。。。

そんなシナを見ていて、この子は今は何とか学校に通っているけど、いつか学校に通えなくなってしまうんだろうな、、とずっと気にかかっていました。

学校を退学してしまった子を対象にしていた住み込みスタッフ制度。

でも学校を退学してしまってからでは遅いのではないかと思うようになってからも、シナを住み込みスタッフとしてCBBから学校に通わせられたらと思い、6月ごろからCBBに住むことを薦めてきました。

しかし、「家で豚のごはんを作る仕事があるから忙しい。」と言って、ずっと断られていました。

そして10月。もう一度家に行き、家族とシナを説得。CBBFamilyの一員となることが決定しました。

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(向かって左の白い服がシナ。古着を寄付して頂いた皆さん、本当にありがとうございました。)

夢は日本で働くこと。日本に行くなら名古屋と東京に行きたい…!!

シナが住み込みスタッフになって、約2か月が経とうとしています。2か月前とは格段に日本語力・会話力ともに向上しました。

リスニング力はまだゆっくりペースなものの、すべての会話を日本語だけで伝えようとするシナの健気さには、聞いているこちらが応援したくなります。

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(生徒時代のシナ。休み時間もずっと板書を写していました。)

「もし○○だったら、、△△したい。」という例文を覚えると、「もしにほんにいくなら、わたしはなごやととうきょうにいきたいです。なぜなら、あいりとけいにあいたいです。」と、インターン生の家の場所もしっかり覚えていました。(笑)

現在は、日本で働くという夢のため、毎日日本語の勉強に励んでいます。この夢は4月に、クメール語で夢を聞いたときと変わっていません。

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(現在はあいうえおの先生に。)

これからもCBBスクールでシナの夢の実現を応援し、支えていきたいと思います。

CBBでは現在シナを含めた6名の住み込みスタッフの里親を募集しています。

皆様のご協力よろしくお願い致します。

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