ソムナンの夢〜日本語からもらったもの〜




こんにちは、法政大学CBB学生代表の石出恵です。

昨日の好評だった「スレイリャの夢」に引き続き、CBBスクールの運営に大きく携わってくれている日本語教師アシスタント「ソムナンの夢」についてご紹介します。

彼は日本語教室の手伝いとともに自身でも日本語を懸命に勉強しています。

ゴリラ女とラッキー

▲ソムナンは子どもの面倒見がとてもいいです♡好きなタイプは子どもが好きな人とのこと。笑

現在22歳のソムナンは、おばあちゃんとお母さん、お父さんの4人家族。お父さんは今プノンペンで仕事をしているので、3人で暮らしています。プノンペンにいるお父さんには日曜日の休日を使ってたまに会いにいくそう。

お母さんは屋台で働いています。(ソムナンのお母さんの料理はとても上手です!)

 

小中学校は卒業し、高校に入学しましたが、家族を養うため、工場に働きに行ったこともあったそうです。

そして、高校を21歳の時に3年生で中退しました。理由は卒業証書をもらうお金がなかったから

ソムナンは学校以外の塾(エクストラクラス)に通えませんでした。先生はそこで卒業試験の答えを教えます。

「大学にいくためには卒業証書が必要。お金でそれを買うには500ドルかかるんだ。

私の家にはそんなお金はない。

それにお金を払って卒業証書を手に入れても能力が伴わないから良い仕事につくことはできないんだ。だから高校を辞めた。

 

卒業試験は答えが分からなかったら先生にお金を払う。そしたら答えを教えてもらえる。

僕はそんなことしたことないけど。」

(カンボジアでは去年から卒業試験の制度が改正。このような賄賂はなくなったそうです。)

 

高校を中退した後職探しをしているとき、チャンターの紹介で、チャンターの英語塾を手伝っていたソムナンと出会いました。

 

そんなソムナンの夢は「通訳者」

カンボジアでは外国語が多くできるとそのぶん収入が上がるそう

実際に、ソムナンの中国語が話せるカンボジア人の友達は、中国系の工場で通訳として働き、月に500$の給料をもらっているそうです。

ソムナンはすでにクメール語に合わせて、英語・韓国語が話せます。

通訳者になるために、今は一つでも多くの言語を身につけたい。だから今は日本語を勉強して、お金がたまったらタイに語学留学に行きたい。」そう話していました。

ラッキー手帳

 

▲ソムナンがいつも大切に持ち歩いている手帳。一から日本語を学んだ努力の証拠です。

 

ソムナンは最後にCBBについてこう語ってくれました。

「僕に、日本語を勉強する機会をくれたのはマサ(現地代表)。マサに会って、日本語を知るようになった。

そしてマサを通して、たくさんのCBBの日本人の友達ができて、山田先生に会ったんだ。

山田先生はクメール語はもちろん、英語もほとんど喋れなかったから、授業を全て日本語でやっていた。

生徒がわからないことばがあるとき、山田先生の日本語を有る程度理解できる僕がクメール語で翻訳しようとすると先生はそれを止め、ジェスチャーで表現していて、こういった先生のふれあいの感じられる授業を生徒たちはとても大好きでした。

山田先生が日本に帰国した後も生徒達は僕に日本語を尋ねにきたり、授業をやってほしいと頼んできた。

カンボジアの子どもたちは日本語をもっと勉強したい。日本のことが大好きだから。

また、山田先生とは3か月以上ずっと一緒に生活していて、時間や約束を守ることに厳しくて、ケンカもしたけど、私は山田先生が大好きだし、とても感謝している。

 

CBBにはたくさんの経験と機会をもらった。だから、僕は日本語を教えることでCBBに恩返しがしたい。

例え、他の給料が良い仕事があっても、CBBが僕を必要としてくれるなら、CBBで働きたい。」

ラッキー先生

▲「私は一からカンボジア人として日本語を勉強したから、その勉強の仕方をこどもたちに教える。」

今はソムナンがいなくなっても、CBBスクールで日本語の授業が受けられるように、ラッキー先生の日本語授業を撮影しています。

 

高校も中退していて、家庭状況も決して良いとは言えないソムナン。

しかし、日本語に出会い、また新しい人生のスタートをきりました。

時間が空くと日本語の辞書を読んでいたり、知らない言葉を知ると手にメモをして勉強していました。

 

「日本人と日本語の授業ができて、本当に嬉しい。」

そう話してくれるソムナンのように、CBBスクールで一人でも多くの子どもたちに日本語の楽しさを知ってほしいです。

 

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