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3ヶ月半のインターン活動を終えて… 活動報告。小澤美伶

投稿日:2015年10月31日 更新日:

こんにちは。

お世話になっております、現地駐在員の小澤です。

10月30日㈮、私にとってCBBスクール最後の授業でした。

(といっても、テストでしたが…笑)

CBBスクールでの活動は、これをもって終了いたしました。

今までご声援、ご支援頂きありがとうございました。

 

これまでのインターン生活を振り返り、今回は 学んだこと、苦労したこと等を述べさせて頂きたいと思います。

 

もともと、別のカンボジアNGOでインターンをしていた私ですが、さまざまな理由により、予定よりも早く切り上げていました。

休学して、何か自分を変えるきっかけがほしい。そう思い、ひとり飛び込んだカンボジア。

このまま帰国していいのだろうか、私のやりたいことは全くできていない。

 

そこで大学の教授からご紹介いただいたのがCBB。法政大学の学生がメンバーの大半を占めているので、何となく活動内容と名前だけ知っていました。

もともと教育系のNGOに関わりたかった私は、ぜひインターンをしてみたい、とすぐに連絡をして、日本国内メンバーとSkypeインタビューして、2日後、CBBのインターン生として活動させて頂きました。

これまでにやった業務は、

日本語・英語教師、CBBスクール運営(授業料回収、授業改善、現地スタッフへの日本語教育など)、CBB国内メンバーのプロジェクト(夏祭り運営、自転車支援など)手伝い、大学進学支援(高校訪問、2次試験の試験官、3次面接の面接官)、シェアハウス運営(資金管理、シェアハウスメンバーとの交流)、農村出張授業(1回のみ)… でした。

 

image (1)

(▲ 現地で誕生日を迎えたときの写真。生徒が祝ってくれました!)

 

主な活動は、日本語教師。教科書だけじゃ、何か物足りない。日本人であるからこそできる何かを提供したい。そう思って始めたのは、「日本のうた」を教えることでした。

カンボジア人は音楽が大好きです。人前気にせず大きな声で好きなうたを歌い始めます。笑

3ヶ月半の活動中に4曲教えました。もう少したくさん教えたかったけれど、滞在中、リコーダーにチャレンジしたり、手作り楽器を作成したりなど、うた以外の「音楽」に触れてもらい、楽しんでもらえたのでよかったと思います。

image (4)

(▲ CBB familyでリコーダー練習。私たちは本物の家族のようです。)

 

生徒に教えるだけでなく、カンボジア人教師のソムナン、現地スタッフ兼奨学金生のリダ・ワンダに教えることも大切な仕事でした。ソムナンは将来の夢が「ガイド」ということもあり、アンコールワットや政治に関する単語を勉強し、リダとワンダには授業の復習を一緒に行ったり、また英語も教えました。

 

インターンを始めて1ヶ月目は、日本人ひとりでの活動でした。日本人ひとりだとは思っておらず、農村にひとり。やっていけるだろうか、正直かなり不安でした。

ソムナンも教師であるけれど、まだまだ勉強中の身。最初はうまくコミュニケーションもとれず、英語で伝え直したり、それでもお互いに理解がイマイチ。リダ・ワンダは英語も伝わらない…。自分自身、本当に言いたいことが伝えられない。もやもやもや… 言葉の壁にぶち当たる。それでもめげずにコミュニケーションをとること、笑顔を絶やさないことを大切にしました。

何でもかんでも「Keep for tomorrow」の謎の精神、時間にルーズ、お昼寝大事… 日本だったら有り得ない「当たり前」がここにはありました。日本の常識が常識じゃない。わかったつもりでわかっていなかった。

今まで10数カ国に旅したことがありますが、長くて2週間程度でした。異文化も楽しめる期間でした。しかし、1ヶ月…2ヶ月… と続くと、ストレスも溜まってきました。

それでも私が半年間滞在できたのは、ここはカンボジアであって、日本じゃない。私はカンボジアで生活させて頂いてる、という謙虚な気持ちを持ち続けたからかもしれません。日本の常識は捨てて、この国の人と一緒に働き、生活する。彼らの文化をできる限り尊重する。それができたからかもしれません。

image (3)

(▲ 夜は勉強したり、遊んだりして過ごしました。)

 

「郷に入っては郷に従え」という諺がありますが、この言葉通りの生活をしてきたと思います。かといって私の場合は「日本人」の精神も忘れてはいけない、と思っていました。真面目であること、真剣に取り組むこと… 彼らにとって「日本人」のイメージが私であることを忘れずに誠意を見せてきたつもりです。

CBBに3ヶ月半、カンボジアには合計半年間滞在したことによって、クメール語もだいぶ話せるようになったと思います。日常会話レベルには及ばないけれど、買いたいものを買うことができ、子どもの生徒の質問に答えることができ、近所の人との挨拶を楽しむ。英語を学ぶことも大事だけれど、現地の言葉を使って会話することの楽しさ、大切さを知りました。クメール語を学んだことによって、カンボジア人との距離が一気に縮まったような気がします。

image (2)

(▲ 焼きバナナ売りのおばちゃん。さよならの際にたくさんバナナをくれて号泣。笑)

 

環境、文化、言葉… さまざまなストレスを越え、それを敬い楽しむということ。謙虚な気持ちを忘れないこと。たくさん愛した分、たくさん愛されました。

もう二度と一緒に働きたくない。そう思ったこともあったけれど、そう思わせられる程お互い素であったこと、ありのままであったこと。気を遣う関係でなかったこと。

理解の違いは生じても、切れないがあって今があること。カンボジアという国で、そんな仲間と出会えたことを心から誇りに思います。この機会を下さったCBBに心から感謝しています。

 

私は、11月2日に日本へ帰国します。それからのCBBスクールの活動は、インターン生の宮崎さんと現地スタッフのみです。現地での活動は大変ですが、それ以上に魅力に溢れているものがあると思います。現在インターン生を募集中なので、ご興味がある方はぜひ一度連絡してみてください。私に何かお手伝いできることがあれば、喜んで引き受けます。

長々とまとまりのない文章になりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。

これからもCBBをよろしくお願い申し上げます。

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