国際協力の基本。本当に必要な人に支援を届けるという理想と現実。




こんにちは。CBBマサこと高橋昌祐樹です。

今週末は拠2日間とも支援地区に入っていました。早くクマエを覚えないとみんなの心がつかめないので大変です。今回やってきたことは以下3つ。

トムノTomnob村-CBBメンバー向けのホームステイ先4軒調整・村長さん挨拶
トロピアンスノーTropeang Snao村-大学進学奨学金提供のための高校3年生インタビュー6名
トゥコウThkov村-今年最初の挨拶、副校長先生挨拶

トムノ村-ホームステイ調整-23歳高校3年生の彼。
CBBの拠点トムノ村。ここに8月26~29日の4泊5日、CBBメンバー10名がホームステイをします。そのための家選定とご飯や宿代の調整をしてました。生活水準の高い家2軒と極貧家庭2軒です。うち1軒に関しては、余りにもお金がなさすぎるからどうにかお金を落としてほしいと他の家の人にお願いされたレベル。

ホームステイ

彼は今23歳で高校3年生。今年CBBは大学進学奨学金を1名分だけ提供する。しかし英語が喋れない彼は少し厳しい…中学進学支援では村内の底辺近くの子にアプローチしている、と言っても小学6年生まで行けてる時点でまだマシだ。大学進学支援となると本当の貧困層は救えない。でも村からプノンペンに出てホワイトカラーとして働く人を輩出出来るかもしれない。彼/彼女が将来的に村を引っ張る存在になるかもしれない。そんな人材の輩出をCBBでサポートしたい。大事なのは彼ら自身がアクションを起こすことだから。

こちらは村長さんとパシャリ。

トムノ村長さん

行政側の人間との交流も必須。じゃないと活動出来ないから。でも行政側の人間ばっかに頼ってはいけないという現実を今日はまざまざと見せつけられました。

 

トロピアンスノー村-高校3年生と話して。
この村の高校2年生の協力を得て高校3年生6名にインタビューしました。実際直接会えたのは4人、ほか2人は親と話。事前に準備した沢山の質問を携えて、コンパクトに「現在の教育事情」「大学進学への意欲」「家庭経済状況」を。この手のインタビューは活動3年目ということもあり徐々に慣れてきました。質問の答えは大事です。これがないと単純比較出来ないから。しかしそれ以上に彼/彼女の目つき、表情、反応に今回は着目しました。プノンペンの大学でやっていけるか、将来村のリーダーになりうる人材か。そして家計の状態が服装や家の様子から見ます。借金がいくらあるか聞いてももはやみんなあって額を把握していないことが多いのでしょうがないから。

今回の収穫はコンポンチャム州でトップレベルの成績を残してる子がこの村内にいることが判明したこと。直接会えなかったのでまた会いに行く。そして実はもう一つ大きな収穫。それはCBBの活動に協力してくれてる高校2年生ソックヒィの存在。話してて頭がいいのが伝わる。かなりの貧困家庭育ちだが彼女はRoom to Readからバイクの支援も受けてる。しかし彼女の家に彼女を大学に送る余裕はない。僕とたまに一緒にいるからかCBBが唯一提供出来るJapanese Businessの専攻に興味を抱きだしている。まだ1年ある。英語が喋れないので英語頑張ってね、と。彼女の将来が楽しみだ。

 

トゥコウ村-一筋縄ではいかない支援:理想と現実
この2日間の最後はトゥコウ村。トムノは大きなマーケットからバイクで15分。トロピアンスノーは25分。しかしトゥコウまでは40分弱。バイクでこの時間だ。チャリで行ったら1時間飛ばしても大きな市場につかない。歩いたら何時間かかるのやら…かなり僻地にあるため入ってくるNGOも殆どない模様。

そしてこの地域。去年も感じたのだが生活水準が1ランク下がる。家の作りから違ければバイクの数も圧倒的に少ない。リアルな貧困地域。去年ここの8人の子どもに支援をした。しかし小学6年生のみんなの年齢は16歳17歳が平均だった。中卒者さえインタビューした12家庭の中にいなかった。

副校長先生とざっくばらんに話をしパシャリ、その後市場に帰る時。トムノ、トロピアンスノーでは仲のいい子たちがいつも送ってくれるのだがトゥコウは僻地にあることもあって去年支援したっきり訪れてなかった。(協力NPOのASACさんが定期インタビューはしてくれてる)それにも関わらず多くの人がCBBの自転車支援のことを知っていて僕が話した記憶のない人まで僕のことを覚えていてくれた。NGOが余り入ってない証拠だ。

トゥコウ副校長

そんなこんなんでそこらへんの人に市場まで乗せてくれるようにお願い。ちょうど雨が降ってきて雨宿りをすることに。そしたらこの家のおばちゃんがすごーくすごーくいい人だった。おばちゃんの息子は中学1年生。1時間近くも歩いて毎日学校に通っていた。家は大きいけど中には何もないと。確かに農村だとこのケースがたまにある。家はなぜか大きいのに物がない、バイクがない、家畜がいない、このあたりが判断基準。

正直この村の人間を僕はそこまで好きになれてなかった。なんていうか、貧困すぎるからなのだろうか、何かが手前の村とは違った。貧困なのに(だからこそ?)よく飲んでたりタバコを吸ってたり、ご飯を食べれてないのにテレビやエンターテイメントにはお金を使ってたり。しかしこのおばちゃんは僕の目をまっすぐ見て話してくれた。会話から真摯さを感じた。そしてこのおばちゃんも自転車支援のことも知っていた。そして一言…「あの子たちの中には村長さんや学校関係者の子どもも混ざってたんだよ。村長の子どもがお金ないと思う…?」

あぁまたやってしまったと思った。実は1年目のCBBの自転車支援では先生の関係者が混ざってしまっていた。しかしこの家は本当に貧困家庭だったからまだ許容出来た。しかし今回は村長の息子だ。。この村の平均貧困レベルは高い、だから他の村と比べてインタビューをしても貧困家庭だと確信していた。しかしこの村にはもっと必要としている人たちがいるよう…。

去年、僕たちは1年目と同じ失敗をしまいとWFP世界食糧計画の支援データを元に支援家庭を絞った。このデータを信じた僕がバカだった。WFPも同じく村長や行政関係者に協力を得てリストを作る。地域に本当に入り込まないと見えない現実。本当に支援を必要としてる人に届けるという支援の理想とそれを阻む現実とのギャップ。やはり村に継続的に入って「色んなチャンネルを持たないと」という国際協力の基本をまた見せつけられた。やはり見聞きするのと実際にやるのには天と地の差がある。

もちろん行政関係者との良好な関係作りは必須。でも「声なき声を拾えないと」支援なんて出来ないんだと見せつけられた。今後はこのおばちゃんを起点に信頼の出来る人たちのチャンネルを増やしたい。経済状況、家族状況から見てもこのおばちゃん宅がマイクロファイナンス1号になる可能性も十分にありうる。

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