CBB2013年度教育支援&ソーシャルビジネス、個人振り返り




皆様いつもお世話になっております。

ちゃくちゃくと帰国日が近づき、日々まとめ作業に追われています高橋です。

CBBは元々5名への自転車支援から始まりました。3年前のことです。

ここから日々起きてくる問題に直面、改めて教育の大切さ、自転車の意義、また自転車だけでは解決できない問題と葛藤してきました。

その後3年間は少しづつ形は変えながらもこの自転車+奨学金の支援を続けることとなります。

3年後の今年、転機が訪れました。公募制で自転車の支援者を募ったところ、150名もの子どもたちが集まったのです。しかしCBBの予算は5名分のみ。村内から「なぜもっと多くの子に支援をしないのか」と声があがりました。

この不満を解消するために、またより「持続可能な支援」をするために、CBBは元々模索していたソーシャルビジネスに乗り出しました。

紆余曲折の末たどり着いたのが「車のローンの自転車版」。月々4000円からマイカーに乗れます、というあれです。

村長さん達の想定外の支持をうけ、またCBBでは抱えきれないほどの顧客をかかえ、第1弾は164名への支援を実施、現在ほぼ100%のマイクロファイナンス回収率を誇っています。カンボジア農村部でのマイクロファイナンスの多くは失敗していますが、今回はひとえに優秀な現地スタッフと村長さんの協力、ニーズ、カンボジア人の気質のおかげです。

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しかし「自転車によって家事と勉強の両立が可能になり、退学せずに学校に通えるようになる」だけでは意味がありません。CBBでは小学校高学年、中学生、高校生へ自転車の支援をしています。しかし農村部で高校を卒業するだけでは仕事につくことは容易ではありません。大したスキルもなく、学歴もコネもない、そんな状態だからです。

そこでCBBでは大学進学支援を行っています。農村の子ども達でも大学に行くことにより、学歴、コネ、語学力やパソコンスキルを手に入れることができ、大いに就職に役立つからです。また大学生活4年間を刺激の多いプノンペンで暮らすことにより、多くの人と出会い、情報に触れ、人生の可能性を大きく広げることが出来るのではないかと信じています。

一方、大学に行けるような自頭のいい子どもが村に多くいるわけではありません。無事中学・高校を卒業してもホワイトハウスを知らない学生たちが多数派です。日本がどこにあるかも知りません。小学6年生でも母国語であるクメール語の読み書きがままならない子が沢山います。掛け算や割り算が出来ない子どもが沢山います。いえ大学生になっても計算が出来ない学生もいます。

 

何が問題なのでしょう。

そう「教育の質」です。カンボジアでは詰め込み教育の上、頭のいい子に沿って授業が進んでいきます。ついていけない子は永遠と分からないままです。この慣習に拍車をかけているのが「エクストラクラス」の存在。農村の先生のお給料はいまだ$50前後です(先のインタビューで中学の先生のお給料は$80前後まであがっていることが発覚しました)。

そこで先生たちは生徒からテストの際のコピー代を徴収、及びテストの問題を教えるためのエクストラクラスを開講しています。1回1時間の授業でR300~500程度です。お金をもらえるので先生たちもやる気を出して質のいい授業を提供します。すなわちこのエクストラクラスの授業料が払えなければ教育を受けていないようなものなのです。

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CBBが2年目に自転車支援をしたトロップ地区トゥコウ村という地域がありました。ここの生徒は小学6年生にも関わらずクメール語の読み書きが遅く、質問をしても反応が遅い。もう「手遅れ」の状態だったのです。こうなる前に手をうたなければいけない。一人でも多くの子に小学校低学年のうちに少なくともクメール語の読み書きだけはちゃんと出来るようになってもらいたい。

そう強く思ったCBBはこのたび「CBB School」と題して小学校低学年、及び年少者に向けてクメール語の「エクストラクラス」を開講することになりました。開講した村はルング村。村の中に小学校がなく、2つ隣の村の小学校まで40分かけて子ども達は学校に通わなければいけない地域です。

現在CBBは「農村の最貧困の子でも大学に行ける仕組み」作りをめざし、教育系ソーシャルビジネスを軸に活動しています。一番下の幼稚園生への「クメール語教室」から小中高生への「自転車支援」、そして大学生への「シェアハウス支援」。現在193名もの子ども達が関わるこの支援の全体像、このモデルをカンボジア全土に拡大していけたら、ゆくゆくは世界中に輸出していけたら、世界は少しマシになるかもしれません。

「全ての子どもたちに教育へのフリーなアクセスを」

皆様、これからもCBBへの叱咤激励、よろしくお願い致します。

CBBカンボジア現地代表 高橋昌祐樹

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