国際協力NGOCBBカンボジア、『村社会』での問題解決は容易ではない。




こんにちは、CBB現地代表の南郷恵珠です。

今日は、支援地コンポンチャム州・トムノ地区への2回目の訪問報告をしていきます。

 

今回の主な目的は、「チャリ100」プロジェクトで自転車を購入した人たちからのお金の受け取りです。

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現在このプロジェクトはトムノ地区の7村に支援しており、24か月で組んでいる自転車ローンのお金を二か月に一度回収しています。
流れとしては、自転車購入者→村長→私というようになっていて、村長さんが集めてくれたお金を私が受け取るだけなのですが、そう簡単にはいきませんでした。

今回の分だけを支払う人はほぼ金額を間違えることなく村長さんに支払いを終えていたのですが、今回以降の残額を一括で支払う人の中には、計算を誤って不十分な金額しか村長さんに渡していない人が何人もいました。
しかもそのお金の支払いの時には村長さんも計算がわからずお金をただ預かっていたようで、私が村長さんと一緒に今回の回収額を計算したときに不足金があることが判明しました。

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たとえば村人から預かったお金が本来の額より20,000リエル(=5ドル)足りなかったとして、日本人は「500円くらい、私が払っておくよ」と言えるかもしれませんが、村長さんにとって20,000リエルは大金です。数日分の食費や、バイクのガソリン代1週間分にもなりうる、生活に必要な20,000リエルなのです。

だからと言って、「足りなかった分はその村人に後から払ってもらえないの?」と村長や現地スタッフに投げかけても、「そんなこと後からできない」とのこと。「ちゃんと払ってないのはその人なのに・・・。」という日本人の考えをカンボジアの村社会で通用させることは難しいのだと学ぶことができました。

これを警察に言ったりするのはもってのほかで、当たり前のことですが誰も問題を大きくしたくない、できれば一つも起こしたくないため、時として村長さんやチャンターはそのために自分のお金を出してくれていたようです。しかしこれを続けていたら彼らの生活が脅かされるとのことで、何時間も話し合った末、村人から預かったお金だけをもらうことに決め、預かってきました。

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今回、7つの村の村長さんとのやり取りから、まだ私たちのプロジェクトのローンの仕組みや計算方法をわかっていない村人が多数いることがわかったため、今後同様の問題が起きてしまわないよう、村長さんには一人一人じっくり説明し、金額が書かれているリストも重要なところにマーカーを引いたうえで渡してきました。
あとは各村長さん方がそれぞれ抱えている自転車購入者にうまく説明できることを祈って帰ってまいりましたが、まだまだ課題はたくさんありそうです。

「CBB school」も「チャリ100」プロジェクトも、これから順調に進んでいくように、そして更なる支援拡大を目指して、よく考え議論しながら課題解決に取り組んでまいります。

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