異文化体験

【国際協力の現場で必要なものとは~1ヶ月が経過して~】

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皆様、いつもお世話になっております。現地インターンの石出です。

カンボジアに来てもうすぐ2か月が経とうとしています。

6回目のカンボジア渡航ですが、現地駐在員としての毎日は今までと全く違う問題に直面するばかりです。

そんな日々の中で、21歳の大学生ながら「国際協力の現場で働く」という環境の中で気づいた、国際協力の現場で必要な力をエピソードとともに紹介したいと思います。

 

この2ヶ月、日本人駐在員1人(途中から2人)という立場で現場にいて、幾度となく【決断】を迫られることがありました。

正解なんてあるのかな、とりあえずやってみないとわからない…

そんな状況での決断。現地スタッフと話し合い、国内メンバーの意見を聞き、あらゆる意見や情報から判断し、決断しなければいけないのは、ここにいる私。

そう、私が国際協力の現場で必要だと思った力は【決断力】です。

国際協力の現場の駐在員は、基本日本人の方が少ないことが多いです。少なければ1人、多くても2,3人ではないでしょうか。

だからこそ、最終的には自分で決断しなければいけない力が求められるのです。

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(何もできなくて悔しかったバンの出稼ぎ。事態が大きくなる前にもっとスタッフをケアするべきだったと反省。

バンは今週末に1年間の出稼ぎへ出発するそうです。)

決断しなければならないことは小さいことから大きなことまで。

私が経験した事例はコチラ。

①    シェアハウス事業の廃止!?編

カンボジアに到着して、私が迫られた最初の決断はずっとCBBが続けてきた大学進学支援兼シェアハウス事業をどうするかという件でした。

CBBの資金不足で一旦休止、8月に再開というムードが高まる中、個人的にはシェアハウスプロジェクトを続けたいという気持ちでいっぱいでした。

どうすれば資金がない中でも、シェアハウスを続けることができるのか。

結果、学生主体で話し合いをしてもらい、ここに住人を増やして節約し、家賃を毎月みんなでシェアするという結論に落ち着きましたが、話し合いをしてもらうまでは内心ヒヤヒヤ。

資金調達の方法はないのか、違う安い部屋を探した方がいいのか、とりあえず1人1人と話してみよう、、

結果には安心しましたが、もし終わってしまっていたらと思うと。。

ここから私の現地駐在の責任を自覚しました。

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現地にいると、スタッフや支援者の声を直接聞けるのはいいところ。日々変わる状況は、国内にいたらなかなか理解しづらいことが多々ありました。

しかし、同時にだからこそ、現場にいる私が決めなけれなならないのです。

 

②    これ買ってもいいですか?編

私が主に平日勤務するCBBスクール。スクールスタッフをまとめるソムナンと7人の現地スタッフとともに働いています。

お金は主に私が管理しているので、CBBの業務に必要な買い物は私の許可をもらってから買ってもらうようにしています。(それまでは事後報告だったため、会計が大変なことに。CBBのお金が限られていることを伝え、今は必要なもの、必要な理由、どのくらい必要なのか、他の方法はないのか、どこで一番安く手に入るのかを聞いてから買ってもらっています。)

鶏小屋を作るから竹が欲しい!ここにシートを貼りたい!この教科書を使いたい!

度重なる要求に最初は戸惑いましたが、これも買うか買わないかのgoサインを出すか決断しなければいけないのも私。

最初は1食分のご飯の値段を決めるのにも一苦労でしたが、今は何とか節約と投資の意味が分かってきた気がします。(笑)

 

というように、買うものや給料日、使う教科書、授業時間などの小さいことから住み込みスタッフの採用やプロジェクトの進退まで決断しなければいけないことは多岐に渡ります。

誰かに相談したりすることも大切ですが、時には決断を即決しなければならないこともあります。

自分の決断を信じて、前に進むしかなく、自分の決断を正解にするのも自分次第なんだな最近思うようになりました。

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(いくらつらいことがあってもこの笑顔を見れば。現場にいてよかったと思う瞬間。)

途上国の現場で国際協力を志している皆さん。

何が起こるかわからないのも途上国。そんな状況で、あなたの決断がこの国の誰かの運命を変えることができるかもしれません。

 

私も今は現地代表に頼りっきりの決断力を、インターン中に手に入れたいと思います。

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