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プノンペンでの1日

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スオスダイ りさです!コンポンチャムに来て約3週間が過ぎました。村での生活には慣れてきましたが、クメール語でのコミュニケーションに苦戦し奮闘しております!

そんな私ですが、先日ビザの更新をするために、同じインターン生のジウさんと一緒にプノンペンに行きました。カンボジアに着いてからはずっとコンポンチャムで過ごしていたので、プノンペンで日本食を堪能したり、プノンペンの夜の街を周遊する遊覧船に乗ったりとリフレッシュできました。

そんな中、少し時間があったので「トゥールスレン虐殺犯罪博物館」に行きました。その様子をブログで記せたらと思います。

「トゥールスレン虐殺犯罪博物館」とは、1976年からカンボジアを支配したポル・ポトの共産主義政権が、主に知識人(いわゆる公務員や教師など)を尋問・拷問する場所として使用された場所です。

入り口で日本語の音声ガイドを手に取り、ヘッドホンを耳にかけ、約50年前にここでどのような残虐な出来事があったのか、音声ガイドのナレーターの方がゆっくりとお話ししてくれました。私も目を瞑り、当時の様子を想像しながらお話を聞いていましたが、想像を絶するほど辛くて苦しい気持ちになりました。

トゥールスレン虐殺犯罪博物館では、尋問・拷問が行われていたままの姿が残されていました。ベッドの上で拘束され身動きが取れない状態での拷問。囚人を逆さ吊りにして井戸に水をつける拷問。想像しただけでも、この上ない苦しみを感じました。

私がここで1番大きく衝撃を受けたのが、トゥールスレン虐殺博物館に展示されている写真の数々です。小さい子供たちからお年寄りまで、ここで尋問・拷問されたであろう人々の証明写真のようなものが展示されていました。どの人々も手を後ろで縛られ拘束されている状態での写真でした。また、拷問を受けた直後の写真や血を出しながら倒れている(亡くなっている)写真が展示されていました。全ての写真に写っている人々に、愛する家族や兄弟が居ると考えると本当に辛くて悲しいものでした。

さらに、拷問をするための器具もそのまま残されていました。当時の様子を音声ガイドのナレーターが喋りかけていたのですが、このような残虐な光景が、約50年前にあったという事実は悔しくて涙が出るほど憤りを実感するものでした。

私は大学で東南アジア地域学を専攻しているので、「ポル・ポト」という人物が、数年間で多くの知識人を虐殺したという事実は学んでいました。しかし、その事実がこれほどにも残酷で傷心するような内容であったということは、トゥールスレン虐殺犯罪博物館に来ないと知れないものでした。これまで沢山のポル・ポトについての文献を読んできましたが、実際に足を運んで自分の目で確かめるということがいかに大切かということを学びました。

ぜひ皆さんも、カンボジアを訪れた際には、
「トゥールスレン虐殺犯罪博物館」に足を運んでみてください。

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