その場所の側には大きな木があり、そこに沢山のミサンガが吊るされていました。
一見なんの変哲も無くそびえ立つその木は、悲しい歴史が深く刻み込んである木でもあったのです。
その木が発見されたときに、木に人間の骨や肉の一部がこびりついてたと言います。
そこでは、赤ちゃんを木に打ち付けて虐殺が行われていたのです。
木が悲しそうに揺れているように見えました。
それから、最後に慰霊塔を見上げると、この地で見つかった骸骨たちが私たちを見つめていました。
私は彼らと、彼らの故郷であるカンボジアの平穏と明るい未来を願わずにはいられませんでした。
トゥールスレン
キリングフィールドから、しばらくトゥクトゥクに乗っていくと、かつて拷問が繰り返されていたトゥールスレンに着きました。
トゥールスレンは一見、普通の建物です。コンクリートでできていて、学校のような外観です。
人々が収容されていた部屋に入り、かつての写真や資料を見ることができます。