参加者の声

学生団体IVYyouthで学び得たこと・後編

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こんにちは、国際協力NGOCBBカンボジア現地代表の南郷恵珠です。

 

今日のお昼頃、二泊三日の初コンポンチャム訪問を終えてプノンペンに戻ってまいりました。

その報告も近いうちにこちらでしますが、前回に引き続き、私が現在CBBと並行して活動しているIVYyouthという学生団体の活動振り返り・後編をさせていただきます。

IVYyouthの活動で私が最も力を入れてきたのが、これからご紹介する「カンボジア算数教育支援プロジェクト」です。

 

概要

支援対象:カンボジア王国スバイリエン州スバイチュルン郡内の小学校4校

目的:カンボジアの小学生の基礎学力の底上げ

内容:オリジナル算数ドリルの制作・贈呈

カンボジア側の背景:農村部の深刻な教材不足/算数の知識は支援地のほとんどの家庭が家業としている農業に必要だということ

IVYyouth側の背景:創設メンバーに教育学部の学生が多数いた/算数なら他教科より言語障壁が少ない

実績:これまでに小学1年生~4年生(各学年前期・後期に分けて製本)のドリルを完成・贈呈。

   総贈呈冊数は1700冊以上、ドリル使用者は800人超。

補足1:春・夏の年に2回、2~3週間メンバーが現地渡航

補足2:現地駐在メンバーはおらず、上記渡航期間以外はインターン生として雇っているスバイリエン大学の学生に調査や報告を依頼して活動

1551793_10200732326864403_668360544_oこれまでに完成させてきた算数ドリルの一部

カンボジアの農村の、教科書が足りていない小学校の先生方と協力してオリジナルの算数ドリルを作って贈呈して、授業内で使って勉強してもらっています。

 

このプロジェクトは、「カンボジアに学校を建てましたー!」というような、出来たものがそのまま成果になるハード面の支援とは異なる、ソフト面の支援です。

そのため実績にあるように完成した算数ドリルや贈呈冊数は目に見えても、実際にドリルを使用して基礎学力が底上げされたのか、算数の勉強が楽しくなったのか、というような成果はなかなか測ることが難しいです。

IVYyouthは、学力テストや児童へのインタビュー、支援校の先生方から評価や意見をもらい内容を改良するためのワークショップ開催など、さまざまな方法で成果を測り、よりよい算数ドリル作成のために活動してきましたが、まだまだ成果を見るには長い目が必要になりそうです。

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算数ドリルの贈呈式の様子

 

半年に一度の渡航を続けながらも、学力テストの成績が上がってきたかと思いきや、学校や学年によっては下がってしまったり、「算数が好きになった」という嬉しい声もたくさんもらいながら「使いにくい」と先生方に指摘されることもあったり、賛否両論ある中で活動しているのが現実です。

それでも、私たちの活動を理解し評価してくれる人がいるのも確かなので、そのことを支えに活動しています。

 

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テスト中、石板に棒を書いて足し算をしている子

 

さて最後に、この活動で何を学び得てきたのか。

昨日も書いた通り、この活動があったおかげで教職免許が取れたわけでもなければTOEICが900点になったわけでもなく、スキルとして書けるものはそんなにありません。カンボジア語の簡単な会話や報告書などの文書作成・ビジネスメールスキルといったところでしょうか。

 

ですが私はカンボジア人の文化や生活ぶり、教育に対する価値観や都会と農村の格差を、この身で学び取ってきました。

 

CBBも支援地はカンボジアの農村、そして教育にアプローチしているという点でIVYyouthと共通しているので、私の丸3年の活動から得てきた情報や知識や経験を活かしていけたらと思っています。

 

正直なところ、コンポンチャムでCBBの支援関係者と初めて会い、話し合ってみて思い知らされたのは、何度カンボジアに来て何年何か月カンボジア人と一緒に活動していても、まだまだ彼らの文化や考え方への理解は足りず、価値観の共有にはかなりの時間がかかるということです。

 

私がインターン生としてカンボジアに駐在できるこの1年で、どれだけ自分からアクションを起こしてどれだけ自分の中のフラストレーションを消化していけるのか、個人的な課題も見えてきましたが、CBBの活動を通じて少しずつでも自分を納得させていこうと思います。

 

ではでは今日はこのへんで!

次回の現地渡航日記は、コンポンチャムの農村で過ごした二泊三日を詳しくレポートいたします!

 

お楽しみに~(^^♪

 

 

 
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