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1年間の振り返り

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こんにちは!スオスダイ✌
合同インターンに参加しておりました石黒春花です!

この度2021年4月~2022年4月の1年間のインターンを終え、日本に帰国しました!成田空港ではコロナの関係でいくつもの書類チェックとPCR検査があったのですが、どの窓口に行っても「にほんごわかりますか?」とゆっくり話しかけられました(笑)見た目も中身もしっかりカンボジアに染まったみたいです⭐

今日は私なりのまとめを書こうと思います。

企業インターンから学んだこと

私はCBBとAirXpressという企業の合同インターンに参加していました。

AirXpressでの具体的な仕事は民泊のカスタマーサポートとしての日本語オペレーションワークがメインで、その他に会社のInstagram投稿を任せていただいていました。

オペレーションの仕事では、日本のバイトやインターンではできないような経験ができました。ベンチャー企業だからこそ、1メンバーとして一緒に働かせていただけて、社員さんや社長とも距離が近く貴重なお話をたくさん聞くことができました。学びは数えきれないほどありましたが、2つピックアップしたいと思います。

まず、信頼の重要性とうるさいくらいありがとうを伝えることの大切さです。

オペレーションは、ホストに対してもゲストに対しても、共に働くメンバーにも、とにかく確認確認!確認が命の仕事でした。一つでも抜けがあると何かトラブルにつながりかねないし、メンバーに迷惑をかけてしまう。逆に確実な仕事ができればきっと次の仕事依頼につながるだろうし、メンバーからの信頼や人脈にも繋がる。信頼が一番大切なんて頭ではわかっている気がしていましたが、「仕事」を通して肌で感じました。Instagram運営では方針を決めて、クマエメンバーと一緒にデザインや構成について話しながら進めてきました。ノンネイティブ同士のやりとりはうまくいかないこともありました。だからこそ自分の理解があっているかしつこいくらい確認をして、ただお願いしっぱなしにならないようにうるさいくらいのありがとうを伝えることが大切なんじゃないかと思いました。

Instagramを一緒にやってきたKimちゃん

次に、若いメンバーの前に出ていくパワーです。

プノンペンのど真ん中にあるオフィスで当たり前のように働くクマエメンバーの多くは私と同い年くらいでした。全員大人びて見えたのは、みんな自立していて自分に責任をもって、使われる側ではなく自ら前に出て仕事をしていたからだと思います。学べる環境やお金を稼げるのが当たり前ではないからこそ自分が社会に貢献したい、とさらに先のビジョンを教えてくれたメンバーもいました。日本だったらとりあえず人についていこうとか、まずは下積みだからというスタンスの同世代が多いのではないでしょうか。そんな熱意に圧倒されるとともに負けていられない!とも思いました。まだまだ自分の中で何ができるかわからないけれど行動し続けようと決めました!

CBBの活動から学んだこと

こちらも学んだことは山ほどありました。1年間参加したからこそできたことが多くあり、気づきもあったと思います。まずはこの場を借りて感謝を伝えさせていただきます。

まずは代表のまささん、やりたい!といったプロジェクトはなんでも始めさせてくれました。自分たちがこんなに主導で動けるインターンはほかにないと思います。でもその裏で過去の経験や長年カンボジアを見てきたからこその意見も教えてくださいました。その中から考えさせれることも多々あって、だからこそ何度も話せてよかったなと思います。ありがとうございました!!

次に、活動を共にしたインターンのみんなありがとう。関われたのが短期だったメンバーもここで出会えただけで最高だったし濃い時間だった。そしてずっと一緒だった3人、本当に本当にこのメンバーでよかった。みんな違ってみんないいなんて言葉があるけど、びっくりするくらい違う考えや性格を持ったメンバーでした。だからこそお互いが補い合えるいいチームだったと思うし、私にとっては、みんなと過ごすだけで新たな学びの連続でした。豊富な経験からくる抜群のアイデア力とみんなを考える優しさ、本当に必要なのは何かに目を向けられて目的や目標を定めて計画的に行動する力、分析力とクリティカルスィンキング、、みんなそれぞれ私にないものを持っていて感心したり、自分はまだまだだなとちょっと悔しかったり(笑)プライベートも含めこのメンバーと過ごせて最高だったありがとう。

このメンバーと活動して様々なプロジェクトを行ったからこそ見えたのは、「教育という枠にとらわれないこと」

教育がメインだからこそ、軸を保つためにそれ以外をどう動かすかが重要だと気付けました。団体を継続するためにどうお金を生み出すか、どこを削減するか、長期的な視点で見るとどうなのか…などなど、NGOも熱意だけでなくある種ビジネス的な視点も必要であると感じました。多角的にものを見るのはひとりでは難しいけれど、ここで少しはみんなから吸収できたかな。そしてCBBの次の代も色々なメンバーが集まったら、目の前のことだけでなく様々なことに目を向けて、新しいことに挑戦してほしいと思います。

そしてもう一つ私の中での気づきは子どもたちの「楽しい!学びたい!」を引き出す難しさとその重要性です。

私自身が元々日本の教育の形に疑問があったからこそここに目が行ったのかもしれません。CBBスクールに遊びにくる子や学びにくる子は「楽しい」からくるのであって、学びたくて学びたくてしょうがないという子は正直レアです。はじめは物珍しいから来てくれても継続するとは限りません。その物珍しい、遊んでくれる、楽しい…の延長に学びを置ければな、とずっと考えていました。授業案も体を使うアウトプットやゲームなど何種類も考え、実践していましたが効果をなしたかどうかは正直わかりません。子どもたちの中に少しでも興味の種をまけていたらいいなと願います。学びを続けるもやめるもその子たち自身の選択だという声も聞いたことがありますが、私はそれを引き出せるかどうかも大事だと思います。

これは私たちのスクールだけでなく学校に関しても同じことを感じました。「勉強したくてもできない子」がいるのも現実ですが、「勉強できる環境にあっても働くことを選択してしまう子」が多いことに気がつきました。日本では勉強が好きだろうと嫌いだろうと学校に行く義務があって、当たり前のように中高を過ごしてもある程度の学びは得られます。一方ここでは働くという選択が当たり前にあって、学びに意味を感じられなければあっという間に退学できてしまう。きっとどこの国だって子どもたちが学ぶ意味を考えるなんて難しいから、私は楽しい、面白いを引き出せる教育があればなと感じました。

ここから先自分が何をするか何ができるかまだ分かりませんが、この気持ちは忘れずに進み続けたいです。

 

最後に

インターン全体を通して

人生って自由だあ!と感じられたのが一番大きい学びだったかもしれません。

これは様々な人との出会いから感じたことです。日本の方カンボジアの方、大人子どもに関わらず本当に素敵な出会いに溢れていました。関わってくれたすべての方本当に本当にありがとうございました。

ここでもらった温かさを今度は自分が人につないでいけるように生きていきます!

かなり長くなってしまいましたが読んでくださってありがとうございました!!

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