かつて拷問され、ベッドに縛り付けられている人の写真と、その人が実際に縛り付けられていたベッド、血の跡まで生々しく残っています。
他にも、部屋の中をレンガで仕切っていて、窓から少しの明かりが入る独房などもありました。
トゥールスレンに収容されていた人の写真や、拷問器具、拷問されている人々の絵や写真が展示されていて、息もできなくなるほど、辛く悲しい気持ちが襲ってきました。
誰にも止めることはできなかったのでしょうか。
私は一権力の恐ろしさと人々の狂気がむき出しになった過去を背負うトゥールスレンをみて、純粋に恐怖を覚えました。
おわりに
かつての人々の恐怖や悲しみは計り知れません。
どこにだって、誰にだって負の記憶や歴史があります。
カンボジアでの悲劇は絶対に忘れてはならない、人々が同じ世界に生きている限り、知らなくてはいけない歴史だと思います。
こんな悲劇が二度と起こらぬように。
カンボジアに訪れる人々は、明るく生命力に溢れたカンボジアの別の側面も見ていただきたいと思いました。