プロジェクト報告 / 現地のいま

放置自転車、無料回収後の自転車はカンボジアでの教育支援にどう使われるの?

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こんにちは。

国際協力NGO CBBカンボジア共同代表、高橋昌祐樹です。

最近CBBの精鋭営業チームで放置自転車を関東圏で回収しています。しかしその自転車が実際どう現地カンボジアで役に立つのか、アンクリアな部分が多かったかもしれません。そこできちんと書かせていただけたらと思います。

関係者様にはご報告していますが、経費分は都市部で販売しきっちり回収します。

そうしないと活動を続けられない無責任な支援になってしまうためです。

全体の何割を経費に、何割を支援にというのは断言できないのですが、支援側の割合を最大化することに今努めています。

放置自転車の中にはマウンテンバイクや新しいものをあります。こうした自転車は高値で売買できるため、経費回収分に回ります。

 

では、支援に回るのはどんな自転車なのでしょう?

賛否両論あるかと思いますが、いわゆる普通のクオリティの中古自転車です。現地に運んだ後、関連企業のCBBトレーディング現地店舗にて、サビを落とし修理をします。その後トラックで農村に持っていき、貧困層でも買えるよう格安に値段設定をします。

仕組みは昨年実施した「チャリ100」プロジェクトをよりシンプルにしたものです。チャリ100では市場価格$50、$55ほどの自転車を子どもをもつ村人が自転車屋で選び、CBBが代金を肩代わりしました。そしてマイクロファイナンスとして現地銀行の半分以下の利子で2年間返済としました。

しかしこれが大失敗。100リエル(2.5円)単位で返済額が違うのです。これには現地スタッフも僕たちも、村人も四苦八苦。返済率は99%なものの毎回の回収に村長さんたちに莫大な負担がかかってしまっています。現地スタッフの疲弊具合と村長の疲労感が半端ないのでやり方を変えるしかありません。

これはまずい。というわけで今回も銀行の半分以下の融資で貸出を行う予定ですが、シンプルにいきます。自転車のレベルと現地の反応を見て実際の価格は決めますが、

想定では、

市場価格$50の自転車を$35で格安販売します。この値段なら農村の貧困層にも手が届きます。しかしもちろん買えない家庭もたくさんあります。

そこで、

返済を3ヶ月以内、頭金$10、その後月終わりごとに$10×3ヶ月もらいます。回収は$40分ですがこうでもしないと農村までの交通費や村長さんのお給料を相殺できないので現実的な数字かなと思います。支援はWin-Loseのボランティアではありません。あくまでWin-Winの国際協力です。

それでも無理なら、

返済を半年以内、頭金$11、2ヶ月目$11、4ヶ月目$11、6ヶ月目$11で返済してもらいましょう。今年のチャリ100プロジェクトの感覚から、半年を超えるマイクロファイナンスは借り手にとっても負担になることがわかってきたので、最大は半年。

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さてこうして本来は$50以上する自転車を手に入れることができた家庭の子どもたち。

昨年のチャリ100では

小学校低学年…26名
小学校高学年…60名
中学生…48名
高校生…23名

となり、自転車が通学の道具として大きなニーズがあることが分かります。一方、村長さんにお願いされて子供がいない家庭も購入可としたところ9家庭から申請があり、彼らも仕事に有意義に使っているようです。

 

自転車があるだけで、何かが劇的に変わるわけではありません。

でも「退学阻止」にはなります。

勉強と家事・農業が両立でき、退学せず、進学することが可能になるんです。

 

うちはただ子どもに自転車を支援してるんじゃありません。

そこに巨大なニーズがあって、

そこにCBBの自転車に乗る子どもたちがいて、

そこに彼らの未来があるんです。

うちはその子どもたちの可能性に投資してるんです。

CBBが自転車を支援した彼らが大きくなった時、

うちが更なるサポートをして、

彼らの大輪の花を咲かせたいんです。

 

僕らCBBは、支援拡大を辞めません。

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