皆さま、いつもお世話になっております。インターン生の周美憂です。
プノンペンで一度は見るあのポスター
最近プノンペンにいらっしゃった方はいませんか?
もしいらっしゃるなら王宮の外観に飾ってあるポスターを見た覚えはありませんでしょうか?
ここ2回の週末をプノンペンで過ごした私は、このポスターを何回も町中でみかけました。
市の中心部、郊外、そして王宮の前でも。
王宮の前に写っているのだから、カンボジアの国王にちがいない。
それはそうだとわかっていたのですか、実際は誰なのか、カンボジアで国王はどのような役を担っているのか、カンボジアはどのように治められているのかが気になってきました。
そこで今回は、カンボジアの国王と政治について言及したいと思います。
カンボジアの現在の国王とは?
ポスターに写っている現国王の名はノロドム・シハモニ(65歳)と言います。
ノロドム王は父親である前国王のノロドム・シハヌークが退位した後、2004年に即位しました。
このようにカンボジアの国王は血筋によって決まるのかと思いきや、実際は王室協議会という9人のメンバーで成り立つ議会によって指名されるようです。
現にノロドム王は独身で子供もいないため、次の即位を決めるときに王室協議会は重要な役割を持つに違いありません。
ちなみに、ノロドム王はフランスと深い関わりがあり、パリでバレエを教えたり披露していたりしていたそうです。
フランスで留学している私はノロドム王に親近感を少し抱きました。
カンボジアの国王の役割
では、実際カンボジアの国王はどのような役割を担っているのでしょうか?
カンボジアは立憲君主国であり、国王の権力が憲法によって制限されています。
よってカンボジアの国王は実際に国を治める力はありませんが、国の統一性と永続性を象徴する大切な人物として尊敬されています。
カンボジア国王の役目をいくつか挙げるなら、カンボジアの重要な祝日を祝ったり、儀式に参加したり、他国の国王や大使に会って外交を深めたり、、、とかですね。
では、カンボジアの国王が国を治める力を持っていないのならば、一体誰がカンボジアを治めているのでしょうか?
それは、カンボジアの首相が率いる政府です。
現首相はフン・センと言い、1985年から現在に至るまで首相として国を治めてきました。
海外メディアでフン首相はよく独裁的だと取り上げられていて、野党のメンバーを逮捕したり、国内のメディアを制限したり、政府腐敗に手を染めたりしていることが書かれています。
丁度カンボジアでは来月の29日に選挙が行われますが、フン首相率いるカンボジア自民党によって党の反対派が弱められているためすでに勝敗が決まっているのではないかとも言われています。
その頃には私はもうカンボジアにはいませんが、カンボジアの今後の選挙風景はとても興味深いですね。
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