こんにちは。
CBBで長期インターンをしている日置です。
今回のブログでは、現在作成中の日本語教材(超初級)についてご紹介します!
今作成している教材は、小学1~2年生のはじめて日本語を学ぶ生徒を対象としています。
カンボジアの実態に合わせた教材づくり
教材をつくる上で私が最も重視しているのは、生徒たちがが楽しく学べることです。
カンボジアの学校では、途中で退学してしまう生徒が多くいます。その要因の一つとして、家庭の事情により学業を継続することが難しいケースがあります。
しかしそれだけではなく、「学校を辞めることへの心理的ハードルが低い」という点も影響しているのではないかと感じました。そもそも、親世代が教育の重要性を十分に認識しておらず、その結果、子どもも学校を辞めやすい状況が生まれているのではないかと考えられます。
このような背景を踏まえ、子どもたちが自らの意思で「勉強したい」「学びたい」と思うことが重要なのではないかと考えました。
そのため、作成中の教材では「学ぶことの楽しさ」を感じてもらうことを目指しています。
「楽しい」授業とは
では、日本語の学習において「楽しい」と感じるのはどのような瞬間でしょうか。
子どもたちにとって日本語は外国語であり、初めて触れる言語です。
そのため、自分が学んだ言葉を実際に使えたときや、その言葉を通じて意思疎通ができたときに、達成感や楽しさを感じるのではないかと考えました。
このような成功体験を積み重ねることで、「勉強が楽しい」「もっと学びたい」という気持ちにつながることを願いながら、教材を作成しています。
「楽しい」授業にするために
内容としては、授業の中で頻繁に使用する単語を最初に学ぶようなつくりになっています。
「立つ」「座る」「書く」「読む」といった動作に関する単語を初めに学習し、授業内で積極的に活用することで、知識の定着に加え日本語で意思疎通をする経験をしてもらうことを期待しています。
また、復習に多くの時間をかけています。
一度に多くのことを詰め込むのではなく、少しずつ確実に身につけていくことを目指しています。
さらに、クメール語は小学5年生くらいにならないと読み書きすることが難しいということを踏まえ、小学1〜2年生を対象とした今回の教材では、言葉だけでなくボディランゲージを多く取り入れています。
体を動かしながら学ぶことで、飽きることなく楽しく勉強を続けられるという効果もあるといいなと願っています。
CBBの授業は、インターン生が主体となって計画し、実施しています。
今回作成した教材を活用しながら、他のインターン生の意見やアイデアを取り入れて改良を重ね、より質の高い授業を目指していきたいと思います!