スオスダイ!
合同インターンの平山聖果です。
先月、プノンペンにあるNGO、New future for childrenに行ってきました。代表のSocheat Suonさんにもお話を聞かせて頂いたので今回はそちらについて書きたいと思います。
NFC概要
元々は貧困家庭の子供たちを集めて食事と学校に行ける機会を提供する孤児院を運営。
2013年からは方針を変えて、フリースクールや奨学金支援など教育にフォーカスしたプロジェクトを行っている。
The live-in children project
このプロジェクトでは、家庭内暴力の犠牲にあった子供たちをNFCセンターで受け入れ、現地カンボジア人スタッフによるマネジメントの下、安全な生活環境を提供している。そのため子供たちは地元の学校やアートスクールに通うなど学びに集中できることに加え、卒業後も大学進学や職業トレーニング等の学びが継続できるようサポート準備がなされている。
The community education program-CEP
プノンペンのセンターでは、普通のパブリックスクール(公立の学校)が提供できないような英語の授業、コンピューターの授業だけでなく、道徳や図工の授業、体を動かす授業をフリースクールとして無償で提供している。
The countryside project
プレイベン州にてCEP同様、英語やコンピュータースキル等の授業を無料でエキストラクラスとして提供している。また奨学金のサポートもしており、貧困家庭出身の子供たちが高等教育まで受けられるよう支援をしている。
特に貧困家庭においては、一家を養う労働力として教育をなおざりにせざるを得ない子供たちがたくさんいるため、その家庭に赴いて教育の大切さを理解してもらうなど草の根の活動が行われている。
私が見学させていただいたのは、プノンペンで行っているthe community education programの活動です。
英語の授業では、ドイツやアメリカからやってきたボランティアの先生がレベル別に英語を教えていました。
フルタイムでボランティアの先生をしているLadaさんとFeeさんは高校卒業後、ドイツ政府が運営するVJFというボランティア送り出し機関を通してこのNGOにやってきたそうです。
代表のSocheatさんは、元々大学時代からボランティアとしてこのNGOに所属しており、
今はカリキュラム作成や資金集めを含め、代表として包括的にマネジメントをしています。
教育する身として
お話を聞く中でとても印象的だったのはSocheatさん自身が現状に満足するのではなく教育について、オンラインの講座を受講することや、実際に授業を見ることで生徒たちからも学び続けているところでした。どのようにすれば子供たちがより効率的に楽しく学ぶことができるかと他の学校にも訪れながら積極的に学んでいる姿は、CBBスクールで教える側にいる身として勉強になりました。私も‘’教えるとは何か‘’を追求していけたらなと思います。
カンボジアにおけるフリースクールの意義
また日本の学校ではこうなのだよね?と日本の教育の話になった時には、バランスが取れているかつ確立されたシステムの上で成り立った義務教育の有難みをつくづくと感じました。中高生のポンやホアンが頑張ってタイピングの練習をしているのをみて、ふと私たち日本人は小学校の時からコンピューターの授業があり、ローマ字を打てるのが当たり前だけどこれは当たり前ではないのかと、所々で教育の違いを感じるところがあります。
そんな教育の違いの穴を埋めるようにしてNFCのようなNGOの存在はこの国において、重要な役割を担っているのだと思います。
CBBもその一員として、子供たちに日本語教育を通して学ぶ楽しさや、言語を学ぶことでできる新しい繋がりを生みだすことができると信じています。