パッション / 想い

私が大学2年の春休みをカンボジアに捧げた理由

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こんにちは。皆様お世話になっております。CBB学生代表の石出恵です。

先週約40日間にわたるカンボジア滞在から帰国しました。

学生代表としての初めての渡航は、責任感をより一層感じる中でも、日本にいるときには感じることのできなかったメンバーの長所を発見することができ、たくさん話をすることもできました。

また長期でCBBスクールの開校準備から携わる中で、カンボジア人と働くことの難しさや、0から何かを立ち上げることの大変さを身を持って感じました。

「想像以上」良くも悪くも、この言葉を現地でたくさん使った気がします。(笑)

想像以上に最初CBBスクールに生徒が集まらなかったり、想像以上に日本語を教えることが難しかったり、想像以上に誰かを雇い、また生徒からお金を回収するのが難しかったり、自分の中に葛藤が生じたり、、

それでもカンボジアで過ごした40日間は想像以上に充実した時間となったのは、一緒に過ごしたカンボジアの子どもたちや現地スタッフ、シェアハウスの学生のおかげだと心から感謝しています。

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(▲最終日の高校生クラス。サプライズでプレゼントを用意してくれていました。)

 

今日は私がなぜ40日間もカンボジアに行っていたかのお話をします。

 

「外国人が他国の教育制度に介入するのは間違っているのではないか。」

途上国についての講義を受けていたその日。私に突然やってきた超難問。

ずっと教育を通してカンボジアに関わろうと思っていた私にとって、教育支援自体の存在意義を問うこの言葉は、言われた日からずっと頭に残っていました。

よく考えてみると、確かに、CBBスクールの開校は2度失敗。私はその2回の失敗にどちらも立ち会ってきました。日本にいても進まないスクールについての議論。。

日本から、CBBスクールなんて無理なのか、、

 

もやもやしていたCBB2年目。その答えを探すために、長期の春休みを1か月以上使って4度目のカンボジアに行くことを決意しました。

CBBスクールを今度こそ開校させ、スクールのシステムを作り、私たちが現地にいなくてもそのシステムをまわす基盤を作るために。

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(▲毎日遊びにきていた小学生軍団。マーケットで彼らに会うと、鬼ごっこが始まります(笑))

 

実際現地に来てみて、スクールを運営するにあたって大変だと思うことはたくさんありました。

まず1つ目は「言語の壁。」

英語がわからない子どもにどうやって日本語を教えるのか。

現地スタッフとのコミュニケーションも、お互い母国語ではない言語を使ってのコミュニケーション。

言いたいことが1割も伝わらないときも、逆に1割もわからないときも。カンボジア人3:私1の言い合いでは勝てるはずもありません。

2つ目は「文化の壁。」

カンボジアの文化をどこまで尊重したらいいのかわからない。

「カンボジアは最初は塾に人は集まらないよ。時間が経つと口コミで人は増えるから。だから大丈夫。」そう言ってスクールのプロモーションペーパーを配らないという現地スタッフ。

「このチラシ、色使い過ぎ。カンボジア人的にカッコ悪い。」作ってきたチラシは何回もやり直し。

「授業は事前に休みって言えば休みにしていいんだよ。」日本の塾講でこれやったらクビだよ…

どこまでが日本人として譲ってはいけないものなのか、カンボジアの文化として認めていいのかの境界線が分からず、最初はただの言いなりになっていた気がします。

3つ目は「お金。」

今まで私は支援のいいところしか見てなかったのだと思い知らされました。

一番わかってなかったのは、支援にはお金がかかるということ

CBBスクールにももちろん、土地代・先生の給料・教室の備品・ビラの印刷・電気代等々。。必要なものは山のようにあっても、何が今一番必要かの優先順位をつけて、今まで必死にやりくりしてきたんだなと痛感しました。

そして、一番つらかったのは生徒から月謝を回収するとき。

授業以外の時間をほとんど一緒に遊んで過ごしていた子どもたちからも月謝をもらわなければいけない。

月に7.5ドル。この子たちにとってみたらきっと大金。小さい子どもは自分でお金を払うことはできないため、月謝を取るようになってからスクールに来なくなった生徒もいました。CBBスクールをまわせるようにするため、カンボジア人を自立させるため。支援の現実を実感した気がしました。

 

現地にいたら毎日が問題がやってくる。学校の授業の時間が急に変わったり、Teacherがある日来なかったり、、

それでも、一緒に働く現地スタッフソムナンからの言葉で私は絶対CBBスクールを継続させたいと思いました。

「カンボジアの子どもたちはもっと日本語学びたい。僕ももっと日本語やいろんな事を学んでほしい。前任の山田先生がいなくなった後も日本語のクラスを続けてほしいと言っていたよ。」

「CBBのみんな。たくさん僕にチャンスをくれてありがとう。CBBが僕を必要としてくれるなら、僕はCBBで働いて恩返しがしたい。」

言い合いをしても、たまに分かりあえなくても、文化は違っても、一緒にCBBスクールで働くソムナンと気持ちは一緒。

「カンボジアの子どもたちに、もっと勉強して、選択肢を広げてほしい。」

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(▲スクールでの3人組。ソムナンは最後空港までお見送りに来てくれました。)

私が日本に帰っても、CBBスクールにソムナンが残ってくれるなら、CBBスクールは絶対大丈夫だ!

CBBには絶対的な味方がいます。それが同じ志を持つ、現地スタッフの存在だと思いました。そして、彼らを支えるのがCBBの、そして私のやるべきことなんだと答えを見つけることができました。

 

教育支援において、日本人である私たちは主役ではありません。CBBスクールの場合、カンボジアの教育を変えたいと思ったカンボジア人が主役だったのです。

その答えを見つけ、実感できただけでも40日間スクールに関わることができて良かったと思います。

 

現在は現地スタッフソムナン、そして昨日結婚式を挙げたばかりの英語教師ローン、現地インターン鹿島がスクールを運営しています。

日本からできることをと、今週から日本語クラスの生徒とSkypeを週に1回行うことが決定しました。

 

現地が毎日進んでいること。そのことを忘れずに、日本からできることを日々やっていきたいと思います。

 

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