こんにちは。最近夏バテ気味で元気が無くなりつつある、インターン生の杉山です。
今週末はプノンペンでたらふくご飯食べて英気を養おうと考えています(笑)。
ある生徒との出会い
今日は僕がカンボジアに来て以来、担当しているヴィッチャーという女子生徒と彼女に英語を指導する中で気づいた英語教育の難しさやカンボジア教育について書きたいと思います。
ヴィッチャーは14歳の中学生で、いつも20歳のお姉ちゃんと7歳ごろの弟と3人で週に3回ほど英語を勉強しにCBBに来ます。
将来は獣医になりたいそうで、CBBに来る中高生ははみんな一生懸命勉強しますが、特にヴィッチャーは素直な性格でいつも一生懸命勉強してくれるので、僕も彼女を教えるのを楽しんでいます。
教えるうちに気付いた課題とは?
私は3週間前にCBBに来たのですが、来た当初は教え方も彼女の実力も分からず彼女が持参している英語のテキストに沿って発音の訂正と新出単語のチェックをしていました。
しかし次第に何度も指導するうちに、彼女がごく基本的な英単語、文法、文構造さえ理解していないことに気付きました。
具体的にはBe動詞や現在形と現在進行形の違いを理解しておらず、日本でいう中学1年生くらいの英語力だと感じました。
それ以来、私は彼女に毎回授業に来る前に前回習った内容を復習するようにさせ、小テストを設けるようにしました。
幸いなことに彼女は素直な性格ということもあり、しっかりと勉強をして小テストに臨んできてくれます。
まだ始めてまもないので、この試みが彼女の英語力を向上させるか分かりませんが、これからも彼女のために工夫を凝らし続けたいと思っています。
また彼女の英語力をみて思ったことは、ごく基本的な英語も教えられていない学校での教育も問題なのではないかということです。
彼女の英語力のまずさを知った後、彼女に学校で使っているテキストを見せて欲しいと頼み、見てみるとテキストの内容は日本の高校生以上が習うような高度な英語で、彼女の英語力には全く適していませんでした。
これでは少し彼女がかわいそうな気がしました。
これについてはカンボジアの学校ではどのような英語教育がなされているのか非常に気になっているので、これからも色々な生徒に聞き込みをしたり、機会があれば授業見学にもいければと考えています。
生徒の英語力からみるカンボジアの教育問題
僕自身の反省として、もっと早く彼女の英語力を把握するべく早い段階で実力テストのようなものを設ければ良かったと思っています。
また教える中で、僕のクメール語が疎いがために文法や意味の違いなどを上手く教えられないということも多々あり、自分の現段階での限界を感じ、彼女に申し訳ない気持ちもあります。
CBBでの教師としての日々は、生徒が名前を憶えてくれたり慕ってくれたりと嬉しい反面、その子どもたちへの教育状況を見てみると、僕たちだけでは解決できない非常に大きな問題をカンボジアが抱えていることに気づかされます。
この問題は残念ながら僕がCBBにいる3か月だけでは解決できず、これから10年20年という月日をかけて、様々なセクターの協力を経て解決されうる問題だと思います。
僕がCBBで出来ることはごくわずかなことですが、僕がやったことが今の生徒たちと後々来るCBBのインターン生や生徒たちに少しでも役立てれば思い、明日からもコツコツ頑張ります。
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