プロジェクト報告 / 現地のいま

人生を彩る11カ月~企業NGO合同インターンを終えて~

投稿日:2023年3月25日 更新日:

ご無沙汰しておりました、

2022年3月から2023年2月までCBBと企業で合同インターンとして活動させて頂きました、平山聖果です。

日本に帰国してしばらく経ってしまったのはさておき、この1年弱のカンボジアでの思い出を最後に綴っていこうと思います

去年の今頃

ちょうど一年前の今頃、来たばかりでプノンペンには特に泊まるあてもなくプチサバイバルをしていました。

CBBの活動以前に初めての海外、一人で生活環境を整えた経験は自分の人間力を試す素晴らしい機会だったと思います。

また知り合いの方の紹介で素敵なルームメイトにも出会えたり、そこからまたコミュニティを広げたりと大変充実したプノンペンでのワクワクウキウキの生活が始まりました。

初めての村でも、たまたまインターン生が誰もいなく生徒のホアンと私でとりあえず夜ご飯を食べなんとかやり切ったのを覚えています。

今思えば本当にあの時の刺激は全てが新しくスリリングで楽しかったです。

CBBでの思い出

嬉しいことに、私が活動していた間にたくさんの短期長期インターンの方が来てくれました。

そのおかげでみんながどのような経緯でCBBに来て、この経験を生かしてどんなことをしていきたいのか、たくさん語らって視野を広げることができたと同時に、他のインターン生がいるおかげで生徒と勉強するときや遊ぶ時も何倍も楽しく過ごすことができました。


今まで住み込み生として勉強していたホアンが住み込み生をやめることとなってしまった時期はホアンと一緒に時間を過ごしてきた一人のインターンとして落ち込んだのですが、

自分がそこにいるからという理由だけで誰かの人生を変えることはできないし、

自分はできることをやって前に進んでいくしかないと学んだ時期でもありました。

そのあたりで新しい住み込み生としてピエリンが来てくれたのですが、

そこに至るまでのスレイリャさんと行った家庭訪問やサポートはやりがいを感じるとともに、

新しい生徒、特にピエリンは思いやりがあり勉強熱心でとても素敵な生徒だったので、一緒にこれから活動していけることが嬉しかったのを覚えています。

村の最終日にはカレーパーティーを開きました。

スレイリャさんにたくさん手伝ってもらって、村の子供たちを呼び賑やかな食事になりました。

いつかCBBに生徒として学びに来てくれる日が来ることを祈っています

企業インターンでの思い出

企業インターンでは、たくさんの素敵なカンボジア人の同僚に恵まれてたくさんの思い出を作ることができました。

シェムリアップのハーフマラソンに参加したり、結婚式に参加したり、サイクリングや旅行など、

一緒に過ごした時間は11カ月と短くても笑って笑って踊って飲んでこんなに濃い時間を過ごしてくれたみんなには感謝しかありません。

カンボジアメンバーの働くときは働く、楽し時は全力でみんなで楽しむ、

そんなオンオフは私がこれから社会人になって生きていく上でも大切にしたいと思った感覚ですし、

真面目に働き陽気に笑ったこの日々はこれからも自分の人生を大きく支えてくれるんだろうなと思います。

未来へ

そんなこんなでただひたすらに自分が楽しんだカンボジアの生活だったので、少しでも誰かを笑顔にできていればいいなと本気で祈るばかりです。

村で子供たちと接すれば接するほどみんなが好いてくれて、でもそれに従って簡単には離れられるものじゃない責任も常々感じました。

国際協力とは他の国のどこかでいろんな要因のために苦しんでいる人々をサポートしたり、自分が持っている余裕を誰かに何らかの形でギブすることだと捉えていますが、その人たちと関わっていくということは、簡単には割り切れない関係、人間の生の繋がりを持つことなのかもしれません。

私が尊敬する中村哲さんは、医師としてアフガニスタンの人々と関わったことを皮切りに一生涯をアフガニスタンの地で人々の生活を豊かにできるよう努められました。

地元の人からは「いつかあなたは私たちのことを見捨てるのではないか」と言われ、それに対し中村さんは、「見捨てることなんてない、アフガニスタンに身を捧げる」と言い切っていたところがとても印象深かったのですが、

私もCBBで村の子供たちと関わる中で、子供たちが私に懐いてくれると同時に、いつかいなくなってしまうのではないかと悲しんでいるような言動も見受けられました。

自分がオープンマインドで近づけば近づくほどお互いに情が生まれますが私はいつかどこかへ行ってしまう、自分が相手の立場だったらとても寂しいなと葛藤もありました。

でも、別れは出会いの始まりなので、子供たちはまたたくさんの未来のインターン生と楽しい思い出を作っていくと思います。

そんな姿を陰から見ていきたいです。

楽しいことや葛藤したこと辛かったこと、村へ飛び込んだ経験から私はかねての夢見た国際協力の道ではなく、企業インターンで感銘を受けたITのフィールドで来年から社会人になることを決めました。

もしカンボジアへ来ていなかったらそのまま国際協力のフィールドで突き進んでいたのかもしれませんが、今やりたいことを大切にしていきたいと思ったのと同時に、自分で食べていけるスキルを身に着けてから再度、何らかの形で国際支援に携わっていけたらと考えています。

こんな大きな人生の選択ができる機会をくれたカンボジアが大好きですし、

カンボジアへの道を開いてくださった代表のまささん、スレイリャさん、インターンとして関わってくれたみなさんや、合同インターンで一緒に切磋琢磨して支えてくれたじうーには感謝しきれません。

本当にありがとうございました。

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