こんにちは。CBB、法政大学1年の杉木と星野です。今回は農村ホームステイを通して私たちが考案したプロジェクトについてお話ししようと思います。
学校はあっても、子に勉強の意欲があっても、親は子どもに勉強よりも仕事へ行ってほしい。子どもの夢や将来の生活よりも目先のお金の方が大切。
私たちが農村へホームステイして目にした現実でした。しかし親を非難するわけにもいきません。彼らは読み書きも出来ず、ゴミ拾いでわずかな生計をたてており、その日その日を生きることに精いっぱいなのです。
親にも納得してもらって教育に関心を持ってもらい、子どもも夢をあきらめず勉強に励んでほしい…。その願いから私たちが考案したプロジェクトが「子どもの仕事は勉強だ!プロジェクト」です。
この企画は、初等教育の塾を開きその中で実施される3回のテストで成績優秀だった児童、学力が向上した児童に対して米や鶏といった食糧を贈呈するといった内容です。文字通り勉強で家計を潤す、勉強を仕事にするという企画です。
対象は貧困家庭の小学校3,4年生を各20人の計40人です。なぜこの学年が対象かというと、高学年では学力格差が大きく、足し算もままならない子どももいて、残念ながら手遅れで実施が難しいという現実があるからです。
成績と景品は具体的には、第一回テスト、第二回テストともに80点以上だった児童と前回のテストよりも30点以上成績向上した児童は鶏1羽、20~29点向上した児童は米2kg、10~19点向上した児童は米1kgを贈呈します。
食糧を贈呈する理由は、生活に絶対不可欠な消耗品であり生活に困窮している家庭を助けることに繋がるからです。このことにより「生活のために勉強をやめさせていた」親が「生活のために勉強を後押しする」という意識改革を期待できます。
ではなぜ現金ではなく米や鶏など食糧が景品なのでしょうか?ここにも貧困家庭の問題があります。農村ステイを通して知ったことなのですが、仕事がなく時間をもて余しているため貧困家庭ほどお金を酒やギャンブルに注ぎ込むという現状があります。そのためせっかくのお金も生活に反映されない可能性もあります。そこで私たちは食糧による物資を提供しようと考えたのです。
このプロジェクトが成功すれば、教育に無関心だった親が子どもの学習を後押しするようになり、子どもも将来の夢に向かってより勉強に力を入れるようになります。
最終的には学を重ねた子どもが安定した職に就き、家庭も貧困から脱することを願っています。無学の親から無学の子が育ち職を得ることができないという貧困の負の連鎖を断ち切ること、それが私たちの本当の目標です。
年2回実施で予算(児童の成績により変動)は以下のように考えました。
・鶏…1羽5ドル×20
・米…2kg 1ドル×20
計120ドル×2回=$240