こんにちは。皆様お世話になっております。法政大学3年の常岡です。
現在CBBスクールにはインターン生は4人がいて今までになくにぎわっています。
大学を休学して途上国に長期滞在するみなさんはどんなことを思って取り組んでいるのだろうと気になったのでそれぞれにインタビューしました。
第一弾は英語教師の酒井めぐみさん!
(→過去の自己紹介記事はこちら。)
(やってきた日、生徒たちが垂れ幕を用意してくれていたそうです。)
文教大学4年 オーストラリアで英語を教える資格TESOLを取得していてCBBスクールにとって初めての英語専門教師です。
この記事の目次
Q1.めぐみさんの一日の生活を教えて下さい
6:00 起床、先生ノートをチェックして授業準備
7:00~8:30 英語クラス①
8:30~9:00 休憩(洗濯などの家事や市場で買い物)
9:00~12:00 住み込みスタッフの英語指導
12:00~13:00 昼食
13:00~15:00 英語クラス②
15:00~18:00 授業準備
18:00~19:00 英語クラス③
19:00~20:00 夕食 シャワー
20:00〜20:30 住み込みスタッフとインターン生でミーティング
20:30~22:00 一日の振り返り、カリキュラムの作成等、全体的に英語教育について考える
22:00 就寝
Q2. それぞれのクラスについて紹介して下さい
英語クラス① (5〜13歳)
小さい子が多いので目標は「英語で人とコミュニュケーションをとる楽しさを教えること」歌、絵、ゲームなど五感を使った授業をしています!
英語の歌の時間を生徒が気に入ってくれているようで、とても楽しいです!
英語クラス②(13〜15歳の女の子4人)
英語のレベルは初級だけど思春期だから幼い歌は歌わなかったりのせるのが難しい…! ジャスティンとかイケメンの歌を流したり、みんな競争心が強いのでカルタとかゲームを取り入れています。
英語クラス③ (14~17歳 9人)
一番high levelなクラスで、指示はすべて英語でしています。しかしできる子が大きな声で答えてできない子が影を潜めていることに気がついたのでレベルの差を考慮して進めていきたいです。彼らがCBBで英語を学ぶ目的を知り、寄り添っていけたらと思います。
Q3. インターンをしていて苦労することはありますか?
生活面では鶏に朝早く起こされたり、夜中にヤモリの鳴き声がしたり、虫に刺されて体中がかゆかったり、暑くて体力が奪われたり…苦労はたくさんあります。
授業面でも楽しい授業を心がけても参加しない子もいたり、心が掴めない住み込みメンバーもいてどう関わっていこうか悩んでいます....
Q4. 嬉しかったことや、心に残っている生徒・住み込みメンバーとの思い出を教えて下さい。
ネアットが「あなた、オングレイ(英語)ベストティーチャー」と言ってくれたときは嬉しかったです!
あと、いつも勉強をしないボル(ピセット)が寝る前に「I want to study English!」と言って蚊帳に入って来て、リダやキアンもつられて勉強を始めたときは自発性がみられて驚きました。
また、ボルに毎日「チュガンニュ 日本語おいしい オングレイ(英語) yummy」と繰り返し教えていて、3日後にご飯をyummyと言って食べていたときは、教えたことがちゃんと届いて、定着していて喜びを感じました。
(ムードメーカのボル。彼を英語教師に育成することが目標です。)
Q5. これまでに「これはやりきった」と言えることはありますか?
うーん。人間関係づくりですかね。現地スタッフや子供たちにもいつも積極的に話しかけるうちに、冗談を言い合ったりみんなから「めぐみ〜!」と気さくに話しかけてもらえるようになりました。
Q6. 任期中に成し遂げたいことはありますか?
リスニング教材作りとカリキュラム作りです。カリキュラムがなくて最初教えるときはどう進めるか悩みました。
レベル1:ABC レベル2:あいさつ など到達度を判断する指標をつくって1週間、1ヶ月でどれぐらい伸ばすか決めたいと思います。
そしてそれを生徒にも可視化して自分がどのレベルにいるのかを知って、モチベーションを高められると期待しています。
また、英語はコミュニケーションツールなので実生活にあったリスニング、スピーキング力を高めたいと思っていて、携帯にダウンロードしたらいつでも聞けるリスニング教材を作って英語に慣れて欲しいと思いました。任期を終えても残って続いていくシステムや教材を作りたいです。
Q7. なぜカンボジアを舞台に選びましたか?
去年カンボジアを訪れたときに子供たちの笑顔がキラキラしていて感動しました。
しかし、一方で詐欺や盗みをする大人もいて、小さいころは純粋な笑顔を向けているのになぜ変わってしまうのだろうと考えました。
本当は悪いことをしたくてしている訳ではなく、貧しさからそうせざるを得ない状況があることに気がつきました。
原因には教育を受けられない現状があってそれはポルポトの知識人虐殺の歴史による根深いものです。
しかし、これからの国をつくる今の世代が勉強をしなければ数年後のカンボジアも今と変わりません。だから今、自分がこの国で教育に少しでも関わりたいと思ってカンボジアに来ました。
Q8. 生徒や住み込みスタッフに10年後、20年後どうなってほしいですか?
カンボジアの子供たちにとって働くという選択肢が狭いと思います。私が関わった子達には言葉というスキルを身につけて、世界にはもっと自分に合った生き方、必要とされていることがあると知って欲しい。
自分の可能性を信じてできること、したいことを考える機会を持って欲しいと思います。
住み込みの子たちは次に教師として生徒を持つ立場になるので、育てることに責任を感じます。
語学力を伸ばすだけではなく、まだ精神的に子供な彼らが人間的に成長する姿がみられたらうれしいです。
Q9.インターンでの経験をどう将来に活かしますか
私は小学校教師になりたいので、日本の子供たちにも広い世界があることを伝えたいと思います。
自分の今の環境は当たり前ではなく、世界には色んな人がいてそれぞれの生活があることを、カンボジアでの経験を伝えることで知ってほしいです。
そして、生徒のなかには心に傷を負っている子もいてその傷を埋められるような、受けた愛情をベースに育つ子供にとって第二の親のような存在になれたら良いなと思います。
(以上、ライター:常岡)
雨が降ってきたら「日本語で雨、英語は?Rain!!」というように日常を楽しく学びに変えてしまうめぐみ先生。
明るくて楽しい授業をしてたくさん愛情を注いでくれるめぐみ先生がみんな大好きです。
これからもよろしくお願い致します!