皆様、日頃よりお世話になっております。第8期インターン生の酒井です。
カンボジアでの生活も気が付けば3か月を過ぎ、帰国まであと1か月と少しになり、目の前に広がる田んぼを見つめながら、日本に帰ったらこの風景がすごく恋しくなって、満員電車にうんざりする生活に戻るのか…と、日本に帰った後のことを少しずつ考え出すようになりました。
今回は私が行っている日々の授業の様子を、皆様にお伝えしたいと思います。
その一、「始まりと終わりは大きな声であいさつ。」
CBBスクールの英語の授業では、あいさつで始まりあいさつで終わることを徹底しています。
先生が教室に入ると子どもたちは一斉に立ち上がり、大きな声で「Hello teacher(こんにちは、先生)」とあいさつをします。
それに続き、
先生:「How are you?(お元気ですか?)」
生徒:「I`m fine thank you, and you?(お元気ですか?)」
先生:「I`m good thanks, sit down please.(私も元気です。座ってください。)」
というのが一連の流れです。
(3か月が経過しました。クメール語も様になってきました!)
挨拶を行うことは、立ち上がってもう一度座りなおすことにより全員が前を向いて座り、大きな声であいさつをすることで、勉強のスイッチが入るというメリットがあります。
授業が終わるときも、先生の掛け声とともに全員が立ち上がり、大きな声であいさつをしてから教室を去っていきます。
この習慣は公立学校にもあり、子どもたちは慣れていてすんなりと毎回こなします。
しかし、思春期の子どもたちの中には、先生の指示に反抗しようとする子もいますが、そんな子にも挨拶だけは毎回、徹底して行わせています。
その二、「授業中に生徒からノートを取り上げる!?」
私の授業工夫として、あいさつが終わった時点で「生徒からノートを回収してから」授業を始めるようにしています。
(終わった後はハンコをポンッ!そのために頑張って勉強している様子。)
私の授業は以下のような流れで進めていきます。
①挨拶をし、出席チェック。そのあとすぐに、ノートを全員分回収します。
②その日に勉強したい例文を先生が意識的に用いながら、生徒たちと英語で自然な会話をします。
会話の中でその例文がでてきて、未収のため生徒は理解をできず、「どういう意味なんだろう。知りたいな。」と頭の中に?を浮かばせることで、その例文を学ぶ動機付けをします。
この?を浮かばせるということが、授業にとってとても大切なワンクッションです。
③その例文をホワイトボードに書きます。
また、その例文の中の大切な文法的要素を用いて、いくつかの例文をさらにまた書きだします。
④全ての例文を大きな声で読み、生徒に復唱させます。
一通り復唱させた後、生徒を半分に分け、それぞれ交互に暗唱させたり、1人を指名し、暗唱させます。
「自分も指名されるかもしれない」というプレッシャーを与えることで、全員が高い意識をもって取り組むようになります。
⑤生徒同士でペアを作らせ、成分を用いて受け答えの練習をさせます。
役を交代させながら、対話形式で、何度も声に出して練習します。
⑥ノートを全員に返します。
全員が板書を写し始めます。
これ以前の段階でノートが生徒の手元にあると、番所を写すことにだけ集中し、声に出そうとしないので、それを防ぐことがノートをここで返す一番の目的です。
英語はコミュニケーションのための道具であり、「話す」ためにあります。
なので私の授業では、なるべく口に出す時間、発音する時間を重視するようにしています。
⑦板書写しが終わった子から私のところへ来させて、その場で口頭のミニテストを行います。
その授業で学んだことをできるだけ授業中に頭の中に定着させたいからです。
「疑問の芽生え→解決→練習→定着」という流れを大切にして、日々の中で使える生きた英語を目標に、ステップバイステップで学習させています。
その三、「英語を学ぶって楽しいなと思ってほしい!」
CBBスクールでは英語のクラスが合計で7つ存在します。
最年長生徒は20歳、最年少生徒は4歳、そして5年以上すでに英語を勉強している子もいれば、ABCが全く分からない子までおり、いろいろな意味で生徒の幅がとても広いです。
その中でも、小さい子のクラスでは、できるだけ「楽しんで」英語を勉強できるよう、ゲームや歌をなるべく多く取り入れるようにしています。
オーストラリアで取得した「TESOL/TECSOL」という資格をうまく生かし、様々なゲームを実施しています。
具体的には、英語かるたや英単語フルーツバスケット、英語を用いたドーンじゃんけんぽんゲームなどを行っています。
また、CBBスクール全体の取り組みとして、毎週金曜日は「テストと歌・文化紹介」としており、毎週テストを実施した後に、英語の簡単な歌をダンス付きで歌って踊ったり、日本の文化を紹介したりしています。
CBBでは「生きた英語」をテーマに、英語教育を行っています。
ぜひ、CBBにいらっしゃり、子どもたちと英語で話してみませんか?!