こんにちは。皆様、いつもお世話になっております。法政大学4年の新井綾乃です。
今回私は【子どもたちの食事の栄養摂取状況】について調査するために、約1週間カンボジアを訪れました。
主に私が現地で行ったことは、昼と夜に子どもたちの家庭を回り、何を食べているのかをインタビューすることです。
昼・夜ともに3家庭ずつ回り、調査を進めていきました。
この記事の目次
インタビューを終えてわかったこと
①おかずの量が少なく、白米の量が明らかに多いこと
どの家庭に行っても、ご飯は大きめのお皿に山盛りでした。
おかずは魚のみ、魚のスープなので量はあまり多くありません。
(スープとごはん。魚とごはんは普通によくある1食分のごはん。)
ご飯をいっぱい食べておなかを膨らませているという印象を受けました。
バランスよく食事をするという考えはあまり見えず、目の前にあるものでおなかをいっぱいにさせているイメージでした。
②子どもたちの身長・体重が日本の平均に比べて低いこと
インタビューの際に、まず初めに年齢を聞いていましたが、明らかに体格が日本の子どもたちより小さいのです。
日本に帰ってきて、彼らの身長・体重を日本の平均と比べてみましたが、やはり小さかったです。
年齢や身長・体重などを聞くたびに、その細さと軽さに驚いたことは、今でもとても印象深く覚えています。
きっと食事の摂取状況と関連していると思います。
貧しいとは何か。
私は今回でカンボジアを訪れるのは3回目です。
今までは「カンボジアの農村地域の貧しい子どもたち」と交流しているというイメージでした。
しかし、彼らの生活について深く知ると、日々自分たちがやりたいことができているし、おなかもいっぱいになっているし、食べたいものは毎日ではないけれど食べられることも分かりました。
この調査を通して、私は「貧しい」の基準とは何かを改めて考えさせられました。
それと同時に、カンボジアの子どもたちと日本の子どもたちの成長の違いを目に見えて知ることができました。
また、今までは「カンボジアの家庭の食事はこんな感じだ」と受け入れて、割り切っていました。
しかし、よく考えてみたら、栄養的にバランスは悪く、発育にも関わっているのかもしれないと思うと、今まで単なるカンボジアのイメージの1つだったものが、本当は変えなければならない問題なのかもしれないと思いました。
私はこのカンボジアの子どもたちの栄養摂取状況と貧困問題との関係性について卒業論文を書こうと思っています。
今回の学びを活かして論文を書き、何か子どもたちのためになることがわかったら、またカンボジアに来て、子どもたちに伝えてあげたいと思います。