あの生徒はいま / 顔の見える支援

【小さな成長】こっそり教室を掃除してくれたのは...

投稿日:2017年10月2日 更新日:

お世話になっております。長期インターン中の勝間田です。

最近は住み込みの方との勉強が軌道にのってきました。

目標である日本語能力検定N5までたどり着くために、どのようなルートで歩んでいけばいいのか試行錯誤しています。

今日、生徒の成長を実感する場面がありました。

日本語クラスの生徒たちを教えているときのことでした

私が教えている子供たちは、ひらがなを読むことが苦手で、単語を勉強するときに、ひらがなで文字を書いてあげても、読むことができません。

というか、読もうとせず、これ何?これ何?と聞いてきます。

しっかりと文字の形と音が一致していれば、単語を読むことができるのですが・・・。

という子供たちに、今日単語を聞いたら、しっかりとひらがなの文字を読んで、単語を言い当てたのです

少しずつですが、確実に成長していることがわかった瞬間でした。

些細なことですが、こういうことが嬉しいんです。

また、もう一つの授業では、単語カードをたくさん覚えた子供たちが、今まで学習した単語カード全部を並べてカルタをしていました。

その数は50枚近くありました。こんなにたくさん覚えたんだなと、とても嬉しく感じた瞬間でありました。

教員をやっていて、嬉しいことは何ですか?教員としてやりがいを感じる瞬間はいつですか?

と問われたら、子供の喜ぶところや笑顔を見たとき、子供の成長を実感したときと答えられます。

大きな成長でも、小さな成長でも、子供たちの成長を見たとき、また、それを子供自身が喜んでいたり、実感できたりしているとき、本当にうれしい気持ちになります。

また、少しずつ、しっかりと教えてあげたいなと感じる瞬間です。

教室を掃除してくれたのは...

今日はもう一つ嬉しいことがありました。

朝、村に帰ってきたときのことです。

先に帰ってきたインターン生が教室で教材作りをしていました。

やけに机やいすが端っこに寄せられていて、教室がきれいになっているなと思い、「掃除してくれてありがとう」と言いました。

しかし、「私じゃないですよ」。なんで教室がこんな状態なの?と二人で首をかしげていると、住み込みスタッフの方がやってきました。

「なんで教室がこの状態なの?」と尋ねると、「昨日掃除した」と一言。

私たちがいない間、しかも休日に一人で教室を掃除したという事実を聞いて、とても嬉しい気持ちになりました。

自分たちが掃除をしなくてよくなったからではありません。

掃除を自らやることなどなかった彼が自ら掃除をしたということに、彼の成長や変化を感じて、嬉しくなったのです。心温まる朝でした。

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