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CBBでの1ヶ月滞在を終えて

投稿日:2023年5月26日 更新日:

スオスダイ!

2月から3月にかけて約1ヶ月間、インターンシップに参加させていただきました瀬戸山稀凜です。

この一ヶ月を振り返ると、人生で初めての海外。

初めて聞く言語と、見慣れない街並み。

名前の分からない食べ物と、空港に到着してから村を出る日まで毎日新たな気づきと、文化の違いに触れながら生活することができたような気がします。

このブログでは帰国してから関西空港で咄嗟に「チャー」とクメール語で返事をしてしまうくらいに濃く、大充実していたカンボジア生活のまとめを書かせていただきます!

➤言葉

大きく分けて3つの項目についてお話しさせていただきます。

一つ目は言葉の壁です。

公用語が日本語でも英語でもないクメール語ということで一番の不安でしたが、生活していると話せるように、分かるようになっていくものだな、と一ヶ月経ってしまった今では思えます。

心強い先輩インターン生のリサさん、初日から一緒に奮闘してくれたタイチ。

住み込みの生徒であるポンとピエリン。

分からない言葉を聞くとGoogle先生よりも的確に分かりやすく教えてくれる頼もしい存在に囲まれていました。

近所のおじいちゃん・おばあちゃん・子どもたちもジェスチャーと私のカタコトのクメール語を一生懸命聞いてくれ、買い物に行くとお店のおじちゃん・おばちゃんも目を見て必死に分かろうとしてくれました。

互いが分かり合おうとすることで、全ての言葉は通じなくとも意思疎通は図れるということを強く感じました。
 

➤子どもたちの成長

二つ目は子どもたちの吸収の速さです。

好奇心旺盛の子どもたちは、教えたことをとんでもないスピードで吸収してくれます。

とは言っても、フリースクールなので通い始める時期もバラバラであったり、毎日来てくれる子もいれば2週間に1回のペースで来てくれる子もいたりと授業を受ける子どもたちのレベルの差に苦戦しました。

どのように授業を進めれば集中力を持続させながら取り組んでくれるのか、考えて実践を繰り返しながらやり方を模索し続けました。

ひらがなのカルタが大好きで、「あ行」をある程度覚えたら、「あ行」だけでカルタ。

それを「あかさたな…」と増やしていくとあっという間に50音覚えてくれる子もいましたが、カルタは一生懸命取り組んでくれるものの1ヶ月であ行とか行を覚えるのが精一杯の子もいました。

うまくいかない日が続き、みんなが同じように日本語を覚えてくれるに越したことはないのに、、と悩んだ日もありました。

ただ、思い返すと覚えるのが早い子が苦手な子に教えてくれたり、授業が終わってからも日本語を教えてほしいとスクールに来てくれる子がいたりと前向きに取り組もうと思えるきっかけもたくさんあったなと思います。

ちなみに、カンボジアには書き順という概念がないのか、最初は文字を教える際に書き順も一緒に教えていたのですが中々受け入れてもらえず書き順を教えることは諦めました(笑)

休み時間は一緒にサッカーをしていました!のですが、ふとした瞬間から日本語の勉強が始まることがありました。

例えば、「美味しい」という単語をクメール語では「チュガンニュ」と言うのですが、子どもたちがおやつを食べているときに「おいしい?」と日本語で聞くと「それはどういう意味?」と聞いてくれます。

そのときに「クメール語のチュガンニュだよ」と答えると嬉しそうに「オイスィー!」と日本語を使ってくれるようになります。

知りたい!という気持ちが嬉しく、ニコニコ笑顔で言葉の勉強をしてくれる子どもたちに、たくさんの日本語を伝えました。

一気に教えようとしすぎて「日本語できないよ!」と怒られてしまうこともありましたが、( ^ ^ ;

何事にも目をキラキラさせて興味を持ってくれる姿は日本の子どもたちと変わらないな、と思いました。

➤異文化

三つ目はやはり文化の違いです。

日本人の血はとても美味しいらしく、毎日虫に大量に刺されていました。

虫除けのクリームを塗り、スプレーをしても手強いものでカンボジア生活の中で一番苦しんだのは間違いなく虫でした。

また、ジュースやお菓子を買いに自転車に乗っていると「チャポンチャポン!!」(日本人!日本人!)「ハロ~」「アジノモト!」とみんなが話しかけてくれます。

ハロー!

と返すと、嬉しそうに話しかけてくれたり、お菓子をくれたりとみんな優しさの塊でした。

なぜ「アジノモトー!」なのかはいまだにわかりませんが(笑)とにかく温かいコンポンチャム州のみんなのことを一ヶ月で大好になりました!

➤最後に

20さいの間に一人で海外に行ってみたい!という夢を叶えたいというところから始まり、自分の興味のある活動を探していたところ見つけたインターンシップ。

(まさかカンボジアに行くことになるとは思ってもいませんでしたが)

貧困、可哀想という最初に抱いていたようなイメージはどこに行ったの!

と言いたいくなるほど、この国の良さを知ることができた気がします。

新しい人との出会い、一生に一度しか見られないような絶景、日本では味わうことのできない美味しい食べ物。

ぜんんんんんんっぶが素敵な経験です。

毎日楽しそうに勉強に取り組んでくれる子どもたちの笑顔と、優しい地域の人々。

まっすぐな子どもたちの将来はきっと素敵なものになるんだろうな、なってほしいなと心から思います。

4月から大学3回生となり、将来のことについて真剣に考える時間が多くなってきましたが、この経験から私も何か日本でできることはないかと奮闘中です

またいつか子どもたちに会いに行くために、そのときに自分が何かの力になれるように子どもたちに負けないくらいのまっすぐで何にも負けないチャレンジ精神!

で取り組んでいきたいと思います。

忘れたくないくらいの思い出と、たくさんの出会いをありがとうございました!

オークンチュラン!

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