こんにちは。国際協力NGOCBB、高橋昌祐樹です。
よく質問される英語がいかほど必要なのかという問い。英語力がどれだけ必要かではなく英語自体が必要か否かに関して答えていきます。長期(仕事)と短期(旅・ボランティア)で違うのでそれぞれ見ていきましょう。
結論はどちらも「無くてもどうにかなる。けどあると出来ることの可能性が100倍広がる」
まずは多くの方が該当する短期滞在。
バックパッキングやボランティア、スタツア参加などです。こちらは英語に触れる機会がだいぶ限られます。特にボランティアやスタツアは日本人担当者がつくので英語が出来なくても困ることはないでしょう。またボランティアで多い子どもと触れ合うタイプ。相手の子どもも基本的に英語が喋れないのでいわゆる言語を越えたコミュニケーションでどうにかなります。
バックパッキング。英語が出来ると得られる情報が変わります。関わる人が変わります。ふと欧米人と立ち話をし、目の前で飲んでればどこから来たの?となります。
現地人のイングリッシュスピーカーとも仲良くなれます。こちらの方が確立が高いかと。より現地のことが分かるようになるので色々楽しいです。東南アジアには日本語スピーカーもそれなりにいますが、やはりイングリッシュスピーカーの数は圧倒的。すぐ現地の人たちとの距離を縮められます。純粋に楽しいです。
では長期滞在は?
本質は変わりません。英語が出来ればそれだけ関わる人の幅が広がります。仕事の幅も広がります。僕が今仲良くしてるカンボジア人はみなイングリッシュスピーカーです。NGOのプロジェクトも全て英語です。しかも事前調整は電話のことが殆ど。しかし相手も英語が第二言語なので受験英語のような難しい単語が出てくることは滅多にありません。
一方、日本語のみでプノンペンで仕事をしている日本人も沢山います。日本人相手の仕事が多くあるからです。またプノンペンでなら日本語人材を雇うことも給料は高いですが可能です。実はこちらの方が多数派な気がします。
コラム:ところで現地語(クメール語)は?
こちらも同じ。現地語が出来ればそれだけ可能性が広がります。英語が出来なくても優秀な人材はいますから。しかし僕含め99%の在住日本人はカタコトのクメール語レベルです。買い物は出来るけど日常会話は少しだけレベル。なぜか、それは仕事をする上で困らないから。外国語が出来る人材を探してくればどうにかなるからです。しかしNGOは村に入っていくのでやはりクメール語がほしいとこ。
(クメール語、ちょっと暗号すぎます…)
しかし僕ら日本人が無意識に現地人に向けてる「外国語が出来る人=出来る人」というこの考え方、気を付けなければいけません。英語や日本語が出来なければその人は価値のない人材と捉えられてしまいがちです。しかしこれを日本であてはめてみたらどうなるでしょう……?
外国語は出来なくても頭のいい人はいるし、そもそも日本には外国語が必要ない人も多い。しかしここカンボジアでも「日本人は英語が出来ない」と月収1万円のトゥクトゥクドライバーにネタにされる有様です。小学生から教育に英語をいれるとか政府がやろうとしていますが、そんな教育より、オリンピック前に外人にノリでHiと言える根拠なき自信だけは持っておきたいものです。