こんにちは。CBB現地代表高橋です。
ソーシャルビジネスチャレンジをCBBメンバーでも実施してみました。農村ホームステイと初等教育プロジェクト立ち上げを経験して、SBチャレンジに臨んだ彼らの途中経過報告です。この後チームを組んでプロジェクトをより明確にしていきました。下記は当初の個人個人のプロジェクト案です。
この記事の目次
人生の可能性を広げる社会科見学
S君(横浜市立大学1年)
企画背景(なぜこの企画か)
初等教育プロジェクト後の各家庭でのインタビューを通して、子どもたちの見えている世界がいかに狭いかが分かった。せっかくクラスで一番なのに将来の選択肢を知らず、工場で働きたいと言ってる。
企画案
子ども達と親をプノンペンに呼び、大学や職場見学をする。
他のメンバーから出た意見
インパクトが弱い。これで本当に選択肢が広がるか疑問。
→プノンペンで実際に何をするかが重要
(子どもたちと親はこんなバンに乗ってもらいます)
Kちゃん(法政大学1年)
企画背景(なぜこの企画か)
農村の世界が狭いことに驚いた。もっと広い世界を大学に行く前に知ってほしい。実際に自分で行って自分の目で見てみないと分からない。
企画案
日本カンボジアで短期交換留学(高校生対象)
他のメンバーから出た意見
コストがかなりかかる。
→日本ではなく、発展しているバンコクやクアラルンプールに行くのはどうか。
髪の毛に虫…トイレもない、井戸水も汚い~衛生改善プロジェクト~
Rちゃん(法政大学1年)
企画背景(なぜこの企画か)
村での生活を通して、髪の毛の1本1本に虫がついている子どもたちに出会い、衝撃を受けた。また服も1着しかなかったりかなり汚れていた。
企画案
1、 自宅で正しい髪の洗い方を教える。
2、 その後シャンプーは市場価格の半額で貧困層に売る。
あげるのでは売ることによって、本当に親がシャンプーを欲しいかを見極める。また価値に気づいてもらう。
他のメンバーから出た意見
一回は綺麗に出来ても定着が難しそう。親にお金がないのでシャンプーや石鹸より食べ物にご飯が消えてしまう。
→どうやって意識、優先順位を変えるかが課題。
ソーシャルビジネスチャレンジ実施
→実際にタライ、洗剤、シャンプーを購入。家庭に再度訪問し、子どもたちにシャワーを、服も子どもたちと一緒に洗った。お父さんにその後タライ、洗剤、シャンプーを市場価格の半額で売ることを提案。お父さんは笑顔で受け入れてくれた。
(お父さんと記念に1枚)
Hちゃん(法政大学1年)
企画背景(なぜこの企画か)
農村で生活してみてトイレが村に数えるほどしかないことや井戸水が汚いことに衝撃を受けた。
企画案
定期的な健康診断(食育や衛生、歯科含め)小学生対象
→客観的な数値を元に親に指導できる
他のメンバーから出た意見
実際何をやるか。コストやソーシャルビジネス要素をどうするか。
→親から子ども一人につき数ドル取る仕組みに。ただお金を払ってもらえるかは厳しい。
他の国の健康診断はどういう仕組みかを調べることに。
(子ども達に髪の毛洗い指導)
子どもが学校に行けるように、より良い教育を受けれるように
Y君(法政大学1年)
企画背景(なぜこの企画か)
どんなに成績が良くても親に働きに出される子どもたちが多くいることに衝撃を受けた。そこで子どものうちから勉強することが生きることに繋がることを知ってもらうための企画。これにより親にも子どもの勉強を後押ししてもらう。
企画案
成績がいい子に奨学金を提供する。対象は勉強が好きだけど働かなければならない子。
1日1000リエル、月$4程度。
他のメンバーから出た意見
資金源がきつい。ソーシャルビジネス要素がないが、どう企画を継続させるか。
Aちゃん(法政大学1年)
企画背景(なぜこの企画か)
小学5, 6年生でも満足に計算が出来ない、社会等を理解できない現実に直面した。いくら学校に行けても教育の質が悪かったら意味がないのではないか。
企画案
教員養成校の運営or支援(先生になりたい人を支援)
他のメンバーから出た意見
→少し公で政府が関わる部分なので、すぐ始めるのは難しいのでは。新しく先生になりたい人ではなく、既存の先生をトレーニングしてみては。
最後に僕のアイディアもご紹介致します。
企画背景(なぜこの企画か)
過去3年間チャリ支援を小学6年生してみて「手遅れ感」を感じていた。今回初等教育プロジェクトを小学5, 6年生に実施してみて確信。今まで「教育へのアクセス」に重きをおいてきたが、学校に行けてもまともに計算や理解が出来ない。これじゃ学校に行けても意味がない。まずは基礎を叩き込まないといけないと思った。そのためには小学校高学年ではもう遅い。小学校入学前からだ。
企画案
農村で幼稚園+レストランゲストハウス運営
対象は6歳、7歳(小1)、8歳(小2)
授業はクメール語基礎と算数を中心に英語、体育と音楽、美術、衛生教育を実施。
幼稚園の参加費は無料(もしくは1日100リエル)。併設のゲストハウス兼レストランを観光スポットにし、その収益で幼稚園の先生たちのコストを賄う。土地と建物は村人に提供してもらう。それにより村人みんなからも見守ってもらう場所とする。もし協力が得られない場合は他の地域で行う。
他のメンバーから出た意見
ゲストハウス側が赤字ならどうする?
全てのプロジェクトをチームで更に議論し、順次形にしていけたらと思います。