異文化体験

祝日が多いカンボジア。教育には悪影響!?

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こんにちは、CBB現地代表の南郷恵珠です。

今日はカンボジアの祝日です。5月14日がシハモニ国王の誕生日ということで、前後一日ずつもお休みで嬉しい3連休になっています。

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シハモニ国王

そのためCBBシェアハウスの学生たちも連休前日に学校から帰宅してすぐ、次々と帰省していきました。こっちに来てから知り合った私の友人も旅行に出かけていたり、それぞれに連休を満喫しているようです。

さて今日は、そんな祝日と教育の関係について。

 

祝祭日が多い国、カンボジア

王国観光省のサイトで確認してみると
1月1日のインターナショナルニューイヤーから始まり、今年は全部で25日もの祝祭日があります。土日と重なる場合はしっかり翌平日が振替休日となり、3連休は一年で4回もあります。

これだけ聞くと、ゴールデンウイークが終わってがっかりしている日本の皆様には羨ましく聞こえるかもしれませんが、お休みが多いことで悪影響が出ていることもあるんです・・・。

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オルセーマーケット(CBBハウスから徒歩1分)にも今日はたくさんの国旗が

 

祝日が詰め込み教育に拍車をかけている

カンボジアの小学校の多くは午前・午後の二部制(中には三部制も)を採用していて、日本のように給食を挟んで午後まで勉強するのではなく、児童たちが午前・午後で入れ替わります。

つまり半日しか授業を受けないので、国のカリキュラムにある授業時間を確保することが難しくなっています。(本来は1年で800時間だが、500時間ほどしかできない)
そのため、ただでさえ少ない授業時間でたくさんのことを学ばなければならないのですが、それに拍車をかけているのが今日取り上げている祝祭日の存在です。

もちろん夏休みのような長期休暇があることも要因にはなっていると思うのですが、それに加えて先に述べた年間25日もの祝日が、その分の授業時間を削っており、「詰め込み教育」にならざるを得ない状況を生んでいます。

私が他団体でスバイリエン州の小学校に支援していたときに、よく先生方や教育局(日本の教育委員会のような機関)で言われていたことは「連休明けは休み前に教わった内容を忘れてしまう児童も多いため、授業がなかなか進まない」ということでした。

カンボジアでは、こうした詰め込み教育が原因で勉強についていけなくなった子が退学してしまうケースも多くあります。

カンボジアの初等教育が抱える問題はまだこのほかにもたくさんありますが、CBBもできる限りのアプローチで、農村の子どもたちがドロップアウトせずに小・中・高・大学と進学できる仕組みづくりをしていきます。

 

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