はじめまして。
今年からCBBのメンバーとして、お世話になります。法政大学3年の坂橋玖美(さかはしくみ)です。
夏渡航に向け、着々と準備を進めています。この場をお借りして今年から新しく入部したメンバーがCBB活動の状況把握と意思確認、そしてご支援してくださる方々へ自転車支援の現状報告をさせて頂きたいと思います。
CBBの活動のメインともいえる「自転車支援」
カンボジアでは小学校から中学校、中学校から高校、高校から大学と学年が上がるごとに、家から学校までの距離が長くなり退学率が上がるという傾向があります。
その主な原因は、学校までの距離。つまり、時間です。
学校までの距離が長いと、今まで出来ていた家庭の手伝いや仕事に割く時間が減り、生活も苦しくなってしまい、夢をもった子どもでさえも退学せざるを得ない状況であります。
そこで、CBBは通学時間が長い子どもたちに、学業と仕事が両立できるよう自転車を提供をしようと考え、2011年、プノンペンより東北のコンポンチャム州バティエイ群トムノ村の小学校で、進学予定の5名に自転車提供を始めたことがCBBの原点です。これまでの4年間で、現在289台の自転車が子ども達の手に届いています。
289名の学生には289通りの生き方があり、少し大げさな発言かもしれませんが、たった1つの自転車が「希望を与える」のです。
「学校の帰りにすこし、市場に行ってみよう!」
「畑から帰ってきても、まだ学校に行くのに間に合う!」
「隣の地区でお祭りがあるからみんなで行ってみよう!」
そんな新しい可能性が広がります。もちろん、自転車提供の目的は「退学せずに学校へ行ってもらうこと」です。289名の中では退学してしまった学生もいるかと思います。それでもその1台の自転車が、今まで見たことがない景色を彼らの目に映すことができ、彼らの人生にプラスを与えたのならばそれはそれで良いと思います。
そのようなことを考えながら自転車を提供する子ども達をインタビューを通じて選定しなければいけません。私たちも覚悟が必要です。時間だけは、誰にでも平等でありますが、使い方はさまざまです。ですが、「時間が人生を変える」ことに間違いありません。
8月夏渡航で目指すもの
今年の春渡航では、「Ready for?」(クラウドファンディングサイト)にて、皆様のご協力により得た資金をもとに、トロップ地区を中心に、小学6年生33名に自転車提供をし、8月の夏渡航の際も15~20名に提供する予定でいます。今回の夏渡航では、私たちも実際に「学校から家まで」「家から学校まで」の往復を自転車提供した子どもたちと共に体験をしたいと思っています。
「子どもたちはどんな気持ちでこの通学路を通っているのだろう。」
「通学路から何が見えるだろう。」
そのようなことを考えながら、私たちは子どもたちの目線になって考えていきたいと思います。
私たちは、目標に向かって日々精進していきます。
「全ての子どもたちに教育へのフリーなアクセスを」
最後まで、お付き合いいただきありがとうございました。今後もCBBを宜しくお願いいたします。