こんにちは。法政大学3年の伊藤陽子です。
始まったと思った夏渡航もあっという間に帰国日になってしまいました。
今回は渡航のプロジェクトの一つであるチャリの追跡インタビューについてお伝えしたいと思います。
インタビューは2011年にCBBが初めて自転車を提供した当時小学6年生、現在では高校生くらいの子たち3人を対象に行いました。
このインタビューの目的は、自転車を提供してから約5年、実際にそれは通学の役に立ったのかと、彼らが中学高校と通えたもしくは通えなかった要因は何なのかを調べることです。
この記事の目次
果たして自転車は…?
嬉しいことに、インタビューをした3家庭すべてにおいて自転車が通学のために利用されていました。
また自転車をあげた子の姉妹も通学のために同じ自転車を使っている家庭もあり、CBBにとっては喜ばしい結果でした。
3家庭とも学年に多少差はあるとも、無事中学を卒業、卒業見込みの状態であり、きちんと学校に通えているようでした。
今回のインタビューでは中学高校に通える通えないを決定づけるものは何かを知ることはできませんでした。
インタビューした3家庭はすべて世帯収入が$100以上あり、それは彼らが中学高校に通えている大きな要因のように思えます。
しかしこのインタビューでは私が調べたかったこと以上に気になったことがありました。
それは彼らがどういう意志を持って学校に通っているかということです。
彼らの学校に通う意味
インタビューをしたキムスリーという子は高校に通いながら携帯のキャリアの会社で働いています。今月高校の卒業試験を経て、大学入学の準備をするそうです。
彼女は「会社で働いて学歴が良い人が高い地位につけることを知った。将来は日本大使館で働きたい。」と言っていました。
(質問に答えるキムスリー。CBBメンバーのことをよく覚えています。)
一方でソンバットという子は一回学校を退学したものの復学し、もうすぐ中学校を卒業します。
彼に復学した理由を聞いてみると、「退学しても誰も雇ってくれない、やることがないから再び通っている」と言っていました。
(インタビュー後にソンバット君と。)
私はソンバット君の話を聞いて、なんて消極的な理由なんだと感じました。ただ学校に行けばよいというものではない。
学校に通っている子たちは何を思って通っているのかはまで考慮することが大切なのではと感じました。
これまでCBBは学校までのアクセスを考えて自転車を提供してきました。
これからはCBBスクール事業を通して、通う子に何をもたらすことができるのかを考えられればよいなと思います。
引退時期を控え、CBBで活動できる時間も短い間ですが、皆様どうぞよろしくお願い致します。