お世話になります、インターン生の山本なつみです。
とうとう3週間のインターン生活が終わりました。
3週間は今思えば本当にあっという間の時間の早さでした。
よく「どうだった? 」と聞かれます。
一言で言うと、やっと暮らしに慣れてこれからだ!という時だったのでもう少しいたかったなと思います。
インターン生活を通して学んだこと、感じたことを述べたいと思います。
目標と達成度
カンボジアは初めての途上国でした。
暮らしに慣れるまでがメインになってしまったかと思います。
英語教師としての目標は「生徒が楽しく勉強する授業づくり」でした。
できるだけ体を動かしたり歌を取り入れたりすることで達成できたかと思います。
反省点と達成できなかったこと
スタッフ教育にあまり貢献できなかったことです。
現在CBBスクールでは10代の住み込みスタッフが働きながら日本語と英語の勉強をしています。
インターン生の仕事は教師以外にスタッフ教育も含まれています。
彼らが仕事を一生懸命するように指導することと、授業の空き時間を使って英語と日本語の個人レッスンをしています。
英語教師ととして働いているネアットと授業後に情報共有やフィードバックをしたりもっと多くの時間を使って英語や日本語を指導すべきだったと思いました。
より多くのカンボジア人とコミュニケーションを取ることは達成できましたが、彼らやカンボジアという国にもっと溶け込み、向き合うべきだったと思います。
(最後の授業日に日本語クラスの生徒たちと)
カンボジアで学んだこと
念願のカンボジアでしたが、当然日本のような便利な暮らしとは大きく異なります。
毎日手洗いで洗濯をしながら「洗濯機があれば楽なのに」なんて思うこともありました。
でも、日本では味わうことのない日常の小さな幸せを感じることができました。
お天気が良くて晴れた日には洗濯物がすっかり乾いたとき、暑い日に冷たい飲み物が飲めたとき、生徒に花束をもらったとき、生徒が私を取り合ったときなどなど。
カンボジアはいつか行ってみたい国からまた行きたい国になり、身近に感じるようになりました。
これまで「貧困」あるいは「途上国」という漠然としたイメージでしか捉えることができませんでした。
現地で生徒と触れ合ってみると私のイメージしていた貧困とはかけ離れていました。
毎日同じ洋服を着ているのはお金がなくて買えないからだと思っていましたが、必ずしもそうではないと思います。
洋服を買うお金があっても単に洋服にお金をかけていないだけかもしれません。
「足を運ぶこと」「自分の目で見ること」この2つを体験したおかげでリアルな反応を体感することができました。
そのことはこれらの体験が物語っています。
(みんな仲良しな日本語クラスの生徒たちと)
今後どう生かすか
紆余曲折を経て現在マネジメントを勉強しています。
滞在期間中に住み込みスタッフとの接し方を通してマネジメントにつなげられそうだと思いました。
しっかり勉強をしてCBBで先生になってほしいので、とにかく勉強をさせなければいけません。
10代の時期というのは勉強をせずにとにかく遊びたい年頃です。
そういう年代のしかも男の子たちが勉強するにはどうしたらいいか、これが一番難しかったです。
飽きさせないためにも、文法ばかりでなく、実用的な日常会話を基本的に中心にしました。
日本の英語教育は実用的でないと一般的に言われていますが、あながちそうとも言えなくて文法が一番大事だと思っています。
ここに会話も加えればより実用的だと考えました。
あとは、勉強し始めるまでが大変なので同じインターン生に住み込みスタッフの性格と接し方を聞いて一人ひとりに応じて接するようにしました。
例えばいきなり「さあ勉強しましょう」と言ってもやる気は出ません。
「あなたは昨日遅くまで勉強していましたね。とてもいいですね。」などと褒めるところから始めました。
人間関係を築くこと、どのようにして人をやる気にさせ能力を伸ばし発揮させるかこれはまさにマネジメントで「人を動かす力」だと思いました。
(オソロイのカンボジアブレスレットをプレゼントしました)
最後に
長年の夢だったカンボジアの地を今回訪れることができ、とても嬉しく思っています。
それは初めてのカンボジアが「観光」としてではなく「CBBでのインターン」としてだったからです。
小学生の頃のホームステイの受入れがあったから海外を意識するようになり結果的に短大の英文科にも進学しました。
カンボジアは私の原点とも言えます。
インターンを通して、語学を教えることの難しさ、言葉の壁、人との接し方、異文化理解、それらを学ぶことができました。
帰国してからは今まで通りの忙しい生活を送っています。
「カンボジアでは今何時かな?」「この時間だと今は英語の授業かな?」なんてこと考えない日は一日もありません。
暇さえあれば生徒やカンボジアの写真を眺めています。
帰国後に気がつきました。
私、カンボジアに恋しました・・・
欧米とはまた違うゆったりとした時間、村の風景、子どもたちの笑顔、トゥクトゥクに乗って風を感じている時、どれもこれもが大好きになりました。
(トゥクトゥクと生徒たちです)
(村の風景です)
生徒たちが一緒に勉強したことをずっと忘れないでいてくれたら、生徒にとっても私にとっても意味がある3週間になったと思います。
家庭の事情でスクールを辞めてしまう生徒がいることは残念でなりませんが、一人でも多くの生徒が大学に進学し語学を勉強して将来の選択肢を増やして社会に貢献してほしいと願っています。
カンボジアでお世話になったみなさま、本当にありがとうございました。