こんにちは、お世話になっております。インターン生の川崎です。
インターン27日目になりました。本日は日本語の授業内容と私が生徒たちに教えてもらったことをお伝えします。
日本人の日本語、カンボジア人の日本語
私たち日本人が使い慣れた日本語と、暗号のようなクメール語は見た目が違うのはもちろんですが、発音も異なります。
日本人が英語の「R」や「L」の発音に苦労するのと同じように、カンボジアの子たちにも苦手な音があることがわかりました。
それは「たちつてと」 です。特に「ち」は「てぃ」、「つ」は「とぅ」になってしまいます。
ひらがなカードを使って発音のテストをしていると、上手く発音できずに何度もやり直しになる生徒がいます。
これだけ頑張っているから少しくらい多めに見ようかな、と思うこともありますが、ここは心を鬼にしてできるまで練習してもらいます。
やり直しになるたびに私のところにきて発音と口の動きを真似しています。
失敗を恐れず、諦めずに練習している子は「ち」「つ」がきれいに言えるようになります。
うさぎとかめ
日本語初心者クラスでは、まずはひらがなを完璧に読み書きできるようになることが目標です。
そのためにひらがなカードを使い、「あいうえお」を一セットとして覚えてもらいます。
先生に覚えているかチェックしてもらい合格したら「かきくけこ」へ進みます。
進度はさまざまで、3、4回見たらすぐに覚えてしまう子や、20回繰り返してやっとゆっくり唱えられるようになる子もいます。
うさぎとかめ、同じスタートでもかめが「あいうえお」を覚えている間にうさぎは「たちつてと」まで進んでいるくらいの差が出てきます。
すると、うさぎがかめを助け始めるのです。
うさぎの子がひらがなカードをかめの子に見せながら、「これは何?」「これは“さ”だよ。」と教えています。
私が何も言わなくても子供たち同士で学び合う、うさぎとかめの子が両方いるからできることです。
子供たちに気づかされた、日本語のおもしろさ
日本語上級クラスになってくると、漢字を教えていきます。
ひらがなは完璧、日本語で会話もできるぱにゃは授業をしてもらうこともあります。
そんなぱにゃに漢字を教えることになりました。
「“森”は“木”がたくさん集まってできます。“木”という漢字が3つ入っていますね。」
そう教えると「おおーなるほど!」と納得した様子のぱにゃ。
次は「食」に関係する漢字を勉強しました。
「“ご飯”と“飲む”どちらも口に入れるので、“食”の漢字が入っていますね。」
ぱにゃは目を輝かせて、
「はい、はい、わかります。漢字、面白いです。」
と言ってくれました。
繋がりがあるとどんどん単語を覚えられます。
何より教えている私が「そういえば、この二つの漢字似ている。どうやって生まれたんだろう。」と知りたくなりました。
教えることで改めて日本語の面白さに気づくことができました。
教えるだけが先生ではなく、生徒から教わるのもまた先生です。
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