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所詮15分が世界を変える。

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CBBプノンペンオフィス。
ベランダから下を歩く人たちを見る。

毎日同じ仕事を同じようにし
毎日近所の人たちと楽しそうに世間話。
そこには変わらない日常が溢れていて。

そんな近所のおじちゃんおばちゃんに混じって
真新しい真っ白な制服を着て登下校する小学生たち。
バイタクのおっちゃんには買えないお菓子飲み物を片手に楽しく登下校。

プノンペンのお金持ちの子どもたちは公立小ではなくInternational Schoolに通う。
こぎれいな恰好にどこかカンボジアっぽくない雰囲気。

別にカンボジアの途上国感が好きなわけでも
僕の途上国観を押し付けるわけでもない。

教育が進む、教育水準が上がるってのはこういうことなんだろうか。
というか教育格差。どんどん顕著になる。どうやって貧困層がこれを覆せるんだろう。

都市部の金持ちは私立を選ぶ。
中間層でも公立に通わせつつ塾に子どもを通わせる。
プノンペンの小学校の前の通りは塾塾塾。

エクストラ1 エクストラ2

地方の中規模都市にでもなればInternational Schoolはどこにでもある。
塾だってもちろん。

田舎で貧困層向けの教育支援をする僕らCBB。
そこには私立なんてものはもちろん存在しない。
でも実はバイクで15分も行けば普通にある。

塾。エクストラクラスと呼ばれるこれももちろん存在する。
大きな町まで行けば値段もあがるがクオリティも上がる。
所詮バイクで15分の距離だ。

 

所詮バイクで15分

僕らが支援するトムノ地区トロップ地区。
手前のほうに位置するトムノ村プロヨック村から郡都であるパーブまでバイクで15分。
奥のトロピアンスノー村まではバイクで25分。
さらに奥、僕らが今年チャリ支援で公募を行うトゥコウ村までは40分。
この1個更に奥の地域は「今まで外国人を見たことがない」という衝撃的なところだ。

エクストラ3

手前の郡都パーブには国道、何でも揃う大きな市場、International School。
そこからたかが15分で貧困地域。小学校退学者がうろうろいるトムノ。
でもここは僕の主観だとまだマシ。
KOICAや韓国系NGOの支援がたくさん。

奥のトロピアンスノー。電気がまずない。
隣村の人から見ても教育への理解がない人が多い。
酒飲みの数も隣村より目に見えて増える。
中学に行くのに片道徒歩1時間もかかってしまう。
でもここにも韓国の支援がちょくちょく。

パーブから40分離れたトゥコウ。
ここは手前の二つの村より生活レベルが2,3段階落ちる。
識字率が50%を切る。
村人の2人に1人以上が字を読み書きできない。
分かるだろうかこのありえない数字。
小学6年生の年齢が16,17歳。
食べていくために働かないといけない、学校に通えない、進級できない。
定期的に入ってるNGOは殆どいない模様。

たった15分。
世界って不均等。

郡都のパーブから15分のトムノ。ここは運よく支援漬け。でもこの15分で豊かさは格段に変わる。
10分先のトロピアンスノー。中学がなくなり教育への関心は格段に下がる。
更に15分先のトゥコウ。教育の基礎が無さすぎてどこから手を付けていいのか分からないズタボロの村。
もう10分行けば外国人が立ち入ったことのない山の中の村。

バイクで所詮15分の差。
生まれた村が手前か奥か、それだけの違いで小学校中退か大卒かが変わる。
それでここまで貧困レベルが変わる。
世界って不均等でしょ。

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