こんにちは、皆さまお世話になっております。CBB副代表の渡辺悠です。
(記憶上)初めての海外が今回のカンボジアということで、現地の独特な雰囲気のなか新鮮な気持ちでこちらでの生活を送れています。
さて、今回のCBB春渡航でのプロジェクトの1つとして通学が大変な子どもたちに自転車を支援するというものがあります。
これまでCBBでは256人の子どもたちに自転車を提供してきましたが、昨年のReady For(クラウドファンディングサイト)にて皆様のご協力により得た資金をもとに、新たに100人に自転車を支援しようと考えています。
そこで、どの家庭の子どもに自転車を提供すべきなのかをこちらで判断するためにグループに分かれて、今回は30家庭にインタビューをしてきました。
私たちはクメール語(カンボジアの言語)を話せないので、チャンター・スレイリャ・コンティアが英語からクメール語に通訳をしてくれます。(CBBではもうすっかりお馴染みですね笑)
(▲インタビューのときの写真)
子どもとその親にそれぞれ聞きたいことをまとめたインタビューシートを作成し、それにそって質問をします。
「How long does it take to school?」(学校までどれくらいかかりますか?)
「30 minutes by bicycle.」 (自転車で30分くらいです。)
このような質問事項が約20個あり、こちらが知りたい情報をできるだけ集めます。
その中には親の収入や借金の額を聞いたりする項目もあり、いきなり来た外国人がデリケートな部分に触れることに対して現地の人はどう感じてるのかなと思いました。日本ではちょっと考えられないですね。
また、家を訪問した時に見るべきポイントがいくつかあります。
・家はどんな素材で作られているか(葉っぱ、わら、トタンなど)
・服装はどうか
・家畜や家具などはあるか
これらを見ることで、この家庭がどの程度の生活をしているかという判断材料になります。
(▲インタビューを受けてくれた子にはCBBからノートとペンをプレゼントしました。)
このインタビューの難しさは、「いかに本音を聞き出すか」にあります。
例えば、『家での勉強時間はどれくらい?』と聞くと『2~3時間くらい』と答える子どもが多くいました。しかし小学生が家でそんなに勉強しているとは思えません。また将来の夢を聞くと“学校の先生”と答える生徒が8割方で、中には親が「こういう風に答えなさい」と横から口出しをしてくる場合もあります。
僕は今回初めてインタビューをしましたが、あらかじめ用意していた質問に加えて気の利いた突っ込みをしてさらに色々な情報を引き出したり、現地の人とのコミュニケーションをすることの難しさを感じました。
確かに12歳の子どもに大学や将来の話をしても、相手にとってまだ実感が湧かない部分もあるのかもしれません。また教師志望の子どもが多いのはどんな職業があるのかを知らないのかもしれません。CBB夏渡航では職業プロジェクトを実施しましたが、まだまだ多角度からのアプローチが必要だと思いました。
(▲インタビュー先の家族と。どの家庭にも4、5人の子どもがいます。)
今後はこのインタビューで得た情報を整理してメンバーで議論し、自転車をあげる子どもを決定します。そして3月4日のチャリ贈呈式で実際に子どもたちの手に自転車が渡ります。
『すべての子どもたちに教育へのフリーなアクセスを』
の理念のもと、CBBの自転車が教育のために役立つことを期待しています。
○『自分の未来を切り開け!その日暮らしの子どもたちを救う語学学校を作りたい!』
現在CBBスクールの継続的な支援を行うための運営のため、ready for?というマイクロファンディングに挑戦しています。
皆様のご協力よろしくお願いいします。