皆様お世話になっております。
インターン生の山下夏生です。
今回は私がカンボジアの小学生、中学生、高校生に英語を教えた経験を通じて得たノウハウを13個ピックアップして皆様に伝えたいと思います。
子供たちに英語を教える際の参考にしていただけたら幸いです。
この記事の目次
・自分が教える内容は、前もってクメール語訳を調べておく
これは日本人以外に英語を教えるときの大きなポイントです。
もし生徒が知らない単語を教えるときに自分がその単語をクメール語で言えないと、生徒が理解するのに時間がかかってしまいます。
自分も使い慣れていないクメール語は現地の子に前もって発音も聞いておき、確実に生徒に伝えられるようにしています。
これは自分のクメール語の勉強にもなるので、オススメです。
・教える内容は多すぎるくらいに用意しておく
私は毎回、授業1.5回分の内容を事前に準備しています。
私は1コマ1時間の授業をもっていますが、たまに1時間経たずに準備していた内容を教えきってしまうことが今でもあります。
また、生徒が自発的にもっと勉強したいと授業時間を延長することもあります。
したがって、教える内容は多すぎるくらいに用意するとよいと思います。
また、そうすることで、自分はもっと教えることがあるという意識を持ちながら授業できるので、授業時間の密度を濃くすることもできます。
・授業の最初に挨拶
小学生や中学生は授業が始まる前は友達とおしゃべりしたり遊んだりします。
そのため、時間になったからといっても勉強を始める雰囲気ではありません。
そこで最初にHow are you? What’s today’ date?と生徒に毎回問いかけ、ルーティンにすることでこれから授業が始まると生徒に意識させるようにしています。
また、これらは日常会話の練習にもなるため、オススメの指導方法です。
・授業の最初は大きすぎるくらいの声で始める
私は元々引きこもり気質のため、これは意識はしていますが、実行できているとは言えないものです。
授業は1時間あるため、気を抜くとどんどん声のトーンが下がり、声も小さくなり、後ろに座る生徒が先生の声を聞きづらくなってしまいます。
声量が小さくなるのはある程度はどうしようもないため、最初の声だけを大きくするよう意識し、たとえ下がったとしても、声量の最低ラインを引き上げるようにしています。
・授業の前半は復習にあてる
これは日本人もそうだと思いますが、実際自発的に授業内容を復習してくる生徒は本当に稀です。
ですから授業中に何度も復習させ、授業を受けたままにするのではなく、知識が確実に定着するように心がけています。
・ときどきスペルや意味を聞く
カンボジア人は特に黒板を写すことに必死になりがちな傾向にあります。
そのため全部単語が黒板に書いてあると単語の意味やスペルを覚えないで写してしまいます。
それを防ぐために私はよくSpell?やWhat in Khmer?(クメール語で何?)などと問いかけています。
・文の一部を空欄にする
これも上のコツと同じく、英文の一部を空欄にすることで生徒がただ漫然と黒板を写すことを防ぐことが目的です。
例えば、Do you want run?と黒板に書き、生徒がノートに自分でtoと書くようにするなどです。
また、答えられた生徒にはGood!やExcellent!などと声をかけてあげると、生徒はとても喜び、他の生徒よりも早く正答を書こうとするようになります。
これにより生徒のモチベーションも上がるのでオススメです。
今ではほとんどの生徒が競うように「ハウイハウイ、ティーチャー!」(「終わったよ、先生!」)と声をかけてくるようになりました。
・全ての生徒がしっかり勉強しているか見回る
生徒は自分が先生に気にかけられていると嬉しいもので、生徒のモチベーションが上がります。
また、生徒も、先生に見られるからきちんとノートをとろうという意識になり、友達とのおしゃべりが減って授業に集中しやすくなります。
さらに全ての生徒のノートを見るため、授業についてこれているのか、どの場所で勘違いしているのかなどが分かり、それを踏まえたうえで授業を進めることができます。
・できるだけ生徒の方をみる
黒板だけを見て授業する先生は退屈だと思いませんか?
大半の方もそう思っていると思いますが、実際に授業をしてみると生徒の方を向くことは難しいです。
黒板に英文を書いたり、授業ノートを見たりするのに気を取られすぎるときがあるのです。
授業内容は前もって頭に入れておき、授業中は極力生徒のことを見れるのが理想的です。
・生徒に黒板に答えを書かせる
私は特に早く終わった優秀な子に書かせるようにしています。
こうすることで周りの子のライバル心も刺激でき、また、単に黒板を写すだけの短調な授業にならないようにできます。
・例文を工夫する
私は極力生徒が新しい単語に触れられるように、例文には様々な単語を入れるようにしています。
例えば、単にI walkとするのではなく、I walk on the roadとしたり、I play footballやI play the guitarなどと同じplayでもバリエーションを持たせるようにしています。
これにより生徒は英単語の意味を正しく理解しやすくなり、また、語彙力も向上します。
・一通り黒板に書き終わったら復唱させる
やはり英語を単なる勉強ではなく、本当に使えるものにするためには正しい発音を身に付けることが必須です。
正しく発音しなければせっかく覚えても通じないからです。
したがって私は黒板に書いた英文すべて復唱させるようにしています。
最初は1単語ずつ、生徒が慣れてきたら1文ずつ読ませると飽きずにちょうどよいと思います。
・たまに宿題を出す
私は基本的な内容の復習のための宿題を出すことが多いです。
これにより、知識の定着も図れますし、生徒の理解度やどこでつまずいているかもわかります。
宿題をやってきた生徒には、花丸を書き、Great!!などと書くと生徒のモチベーションもアップします。
いかがでしたか?どれも基本的ですが意識できていた人は少ないのではないでしょうか?
皆様がより良い方法で子供たちに英語を教えることに役立てたら幸いです。
それでは次回をお楽しみに!