こんにちは。皆様、いつもお世話になっております。短期インターン生の本多志帆です。
前回の記事では、わたしのネパールでの活動や、その活動で意識していたことをお伝えしました。
今回はネパールでの経験が、今のCBBスクールでの活動にどのように活きているのか、そして私の成長ぶりをお伝えします。
団体の看板を背負う意味
ネパールではボランティア活動を行っていたため、あくまで私の個人の活動でした。
そのため、支援の対象であった先生たち、子どもたちとの1対1で向き合うことになります。
しかし、CBBスクールでの活動は1団体のメンバーとして活動するため、できることの幅や規模も大きくなりましたが、やはりそれに伴いまた違った難しさがありました。
例えば、CBBの日本人メンバーはもちろん、現地人スタッフや外部からのインターン生が全員で同じ目標を見て進まなければいけない点。
また、日本人的な感覚を持っていないカンボジア人スタッフまでもを活動に取り込み、協働するむずかしさ。
そして、何より感じたのが、「団体として人の入れ替わりがある中で、どのように積み重ねた活動を引き継ぎ、継続していくか」という課題でした。
映像授業はつまらない?~現地人と進めていくとは~
①1人で問題解決するのではなく、現地の人と進めていくこと
ネパールで意識していたこと1つ目。
CBBスクールに来てから、より現地人を巻き込みやすい環境にいるように感じていましたが、そんな環境にいればいるほど「活動に現地の人たちをどう取り込むのか」という力が求められている気がします。
(最近取り入れているあいうえおカルタ。生徒たちも自主的にやっていたり人気です!)
1番感じたのが、私が力を入れていた映像授業を撮影するプロジェクトを進行していたとき。
CBBスクールに通う子どもたちが、授業を休んだ時でも、またわからないところを復習・予習するためにオンラインで勉強ができるよう映像授業の撮影を5月より進めていました。
1日20本をノルマにインターン生や現地人スタッフと撮影を進めていましたが、私たちは最近ある壁にぶつかりました。
「このムービーはつまらない。」
ある日、実際に現地スタッフに私たちが作成した動画を見てもらったところ、現地スタッフの口から出てきた言葉は映像授業には賛成するものの、動画に対するネガティブな言葉ばかりでした。
現地スタッフは私たちの1番近くにいる現地の人で、かつ現地での活動を根付かせ、効率的に回していくための1番キーパーソンです。
私は現地スタッフの助けを借りながら、一緒に進めているつもりでしたが、いかに映像授業をするという解決方法の共有ばかりで、その中身のためのアイデアをうまく彼らから引き出せていなかったかを痛感させられました。
現地スタッフにとっては、言われたことをやっている場になってしまっていたのです。
そこから現地スタッフとともに働くということは、「彼らも意見やアイデアを出しやすく、積極的に問題解決のための中身を作りやすい場を提供していくことが大切だ」ということを学びました。
いかに彼らを取り込むかがプロジェクト成功のカギになります。
結局、この日に現地スタッフを交え、どうしたら子どもたちが勉強したくなる映像授業になるのか、どんな映像授業にニーズがあるのかのアンケートについての話し合いを行いました。
(先月誕生日のバースデーケーキをもらいました。)
第2の私を育てる~人材育成が何よりも大事な訳~
②継続していける環境づくりをいかにして行くのか。
ネパールで意識していたことの2つ目。
ネパールではどうしたらよい引き継ぎができるのかに焦点を当てていましたが、ここカンボジアでは私が任期を終えても次のインターン生が来るので継続することはより簡単なのかと思っていました。
しかし実際は、インターン生の入れ替わりが激しいことにより、今までやっていたことが上手く引き継がれず、やっていた取り組みが消滅してしまうという実態があるようでした。
そしてこの問題を解決するのに最も効果的なのが「住み込み現地スタッフの育成」であることに気づきました。
彼らはどのインターン生よりも多くの時間をCBBと共にしている強い味方です。
彼らが授業カリキュラム、授業方法、Skype交流のやり方などを理解し、マスターすれば、たとえ日本人インターン生が入れ替わったとしても、住み込み現地すっふがインターン生との懸け橋となり、やり方を伝えることができます。
それができることが、「継続していける環境づくり」の一番の方法だと感じます。
(早速私の横で先生をスタートしたボル。たまに自分の勉強をやったりしているので彼に責任感を。)
現在の住み込みスタッフは、ボルとチャンティーの2人。
授業の手法や教え方を身につけられるよう、私と一緒に授業に先生として参加してもらい、ゆくゆくは1人前の先生になり、CBBの授業を継続していってくれる存在になってほしいと考えています。
実際にこれから2人の育成プログラムを作成し、実行をすることになりました。
私のインターン任期が終わるまでに、彼らを育成し、継続していける環境づくりを進められたらと思っています。
インターン生活もあと1か月半となりました。
ネパールでの経験を活かしながら、更にCBBに貢献するために奮闘していきます。
皆様、応援よろしくお願い致します。